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【勝者のギア】ロフト16.5度の3Wで290ヤード超！ 星野陸也のぶっ飛びギア

＜フジサンケイクラシック 最終日◇2日◇富士桜カントリー倶楽部（7,566ヤード・パー71）＞
プロ転向からちょうど2年。22歳の星野陸也が、悲願のツアー初優勝を手にした。今季の初優勝者は7人目となるが、その“勝ち方”は鮮烈。7,566ヤードのパー71は、国内男子ツアーでも屈指の長さだが、今年「全米オープン」で初メジャーを経験した伸び盛りの大砲には関係なかった。
【写真】ビッグドライブで活躍！星野陸也のドライバースイング写真
むしろ、標高が高く、振れて飛びすぎるためにティショットはロフト16.5°の3W（HL）を多用。このロフトでも平均290ヤード以上を放ち、飛びすぎて突き抜けを心配するほどの有り余る飛距離でコースをねじ伏せ、初日から首位を譲らぬ完全勝利。難関・富士桜CCの最多アンダー記録も更新した。
後続の重永亜斗夢が6バーディを奪い追い上げを見せる中、「こんなに速攻で追いつかれちゃうのか。手が震えそうだった」と思っていたのは前半だけ。後半からは幾度ものミラクルショットで自身を救った。前半を1アンダーで折り返すと、10番パー4では、グリーン横のラフから放った25ヤードを直接沈めてバーディ。
「想像の1.5倍くらい強く入ってしまった」と、誰もが“強い”と思うシーンだった。「頼む、と思ったらピン筋で、まさか奇跡的に入るとは」。そんな状況でもピンの“芯”を喰う運の強さが味方した。これだけではなく、ミラクルは続く。
13番のパー3（256ヤード）では、3Iを一閃。グリーンのやや右に出た球だったが、解説の丸山茂樹、カップ位置を設定した戸張捷も「あり得ない」と驚くキックを見せ、タップインバーディ。17番のロングホールでは、1打目をかっ飛ばしたものの、2打目は前方の木が気になるシーン。誰もが刻むと見る中、250ヤード先のピンを狙い、これにも解説陣は驚いていた。
星野の強さは、その研究熱心さにあると言うのは、水城高校と日本大学の2学年上の先輩、松原大輔だ。「“ゴルフ脳”がすごい。人のスイングを見て、どういう打ち方、クラブの使い方か分析して、それをどう自分のものにするかをものすごく考えている」。
自身も「マキロイやダスティン・ジョンソンの体の使い方を動画で研究している」と語り、今後はギアも“研究課題”だとか。現状のセッティングは3Iはキャビティで、その他はブレード。ウェッジのソール形状は抜け重視。1Wは自分で調整しながら何本かを使い分けるそうで、「常に自分で色々こだわりをもって変えている」と語っていた。
今季は秋吉翔太が夏までに2勝し、出水田大二郎も先々週に初優勝。これに負けじと星野も初優勝と、ダンロップ契約の若手男子プロたちが飛躍の年を迎えている。
【星野陸也の優勝セッティング（WITB＝Whats in the Bag）】
1W：スリクソンZ745（10.5°クロカゲXT70 / X / 45インチ）
3W：テーラーメイド M2ツアー（16.5°）
5W：スリクソン Z-TX（18°）
3I：スリクソン Z585
4I〜PW：スリクソン Z945
A,SW：クリーブランド RTX-3 （50,58°）
PT：オデッセイ ホワイトライズiX ＃3SH
BALL：スリクソンZ-STAR XV

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