<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇5日◇小杉カントリークラブ(6,605ヤード・パー72)>
今週の国内女子ツアーはメジャー第2戦「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が6日(木)から4日間にわたり行われる。女子プロNo.1決定戦と言えるこのビッグタイトルも、データ好き記者Aとドラマティックな展開大好きの記者Mが予想。今週は的中なるか?
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■伸ばしあい必至のメジャー?
サーキットトーナメントで毎年会場を変えて行われる今大会。今年は富山県にあるパブリックコースの小杉カントリークラブが舞台となる。
開催に先がけて、先月行われた記者会見では、コースセッティングを担当する塩谷育代から「選手には攻撃的にプレーしてもらいたい。つらい表情ではなく、楽しんでプレーする選手の姿が見られると思う」と“ビッグスコア宣言”も飛び出した。
昨年の会場、安比高原GC(岩手県)よりもフェアウェイは5〜10ヤード広く、グリーンも昨年の13フィート・25コンパクションに比べ、今年は12フィート・23コンパクションに設定。「もともとのコースのレイアウトを大事にする」(塩谷)という意識のもと、伸ばしあいの展開も視野に入れたコースが用意される。果敢に攻めた選手が栄冠を手にする、そんな大会となりそうだ。
■2試合連続トップ10なら期待大 該当者は4人も
サーキットトーナメントだけあって優勝スコアもまちまち。直近5年でも最少は11アンダーで最多は1オーバー。コースによって戦い方、強い選手も大きく変わる。また優勝者は実力者ばかりだが、14年の覇者・鈴木愛は今大会が初優勝。今振り返れば鈴木の実力なら勝っても何ら不思議ではないが、当時はセンセーショナルだった。
データ上もなかなか共通項は見当たらないが、興味深いのはここ3年の優勝者(李知姫、鈴木、テレサ・ルー)は全員直近の2試合でトップ10に入っていること。やはりメジャーだけあって、好調な選手かつ、調子の良さを2試合続けて結果に変えられる選手でなければ勝てないということか。
なかなか高いハードルだが、該当者は4人。先週の「ゴルフ5レディス」覇者の申ジエ(韓国)、前々週の優勝者アン・ソンジュ(韓国)、そして2試合連続トップ3フィニッシュの比嘉真美子、そして今季2勝を挙げている好調の黄アルム(韓国)と、いずれも今季ツアーを沸かせているショットメーカーたちだ。また、ニトリで3位タイ、その前の「CAT Ladies」で11位とわずかにとどかなかったが、昨年の今大会でも3位に入っている東浩子にも注目したい。
■漫画みたいな結末に期待!
一方、“漢(おとこ)”というあだ名を拝命している記者M。その名に恥じぬよう、ズバっと優勝者を予想する。導き出した答えは、ずばり松田鈴英か沖せいら。この同期対決にドラマの匂いを嗅ぎとっている。
理由は昨年のプロテストにある。そう、今回の舞台となる小杉CCが会場となったテストにおいて同じスコア(トータル11アンダー)でトップ合格を果たした2人だ。合格から約1年。プロとしての第一歩を最高の形で踏み出した地に、メジャー大会の出場選手として戻ってきた彼女達。数字などは度外視の展開を期待してしまう。
松田はルーキーイヤーながら、すでに来季の賞金シード獲得をほぼ確実にする実力者へと成長を遂げた。沖も7月の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」で2位タイになるなど、その力を見せている。さらにこの2人は年齢こそ違えど、プライベートでも大の仲良し。「ご飯とかは一番一緒に行く」(松田)という2人が、プロになった思い出の地で成長した姿をみせ、当時は決まらなかった“頂点の座”を女子プロNo.1を決める最高峰の舞台で争ったら…これは青春スポーツ漫画の1ページとなるでしょう!
『さぁ!松田と沖によるプレーオフは、ついに56ホール目に突入!意地と意地がぶつかる勝負は、一体どんな結末を迎えるのかっっ?!』…なんていうのは漫画としてもやり過ぎだが、これくらい熱く、血がたぎるようなラストシーンを期待したい!
【歴代優勝者】
2017年度:李知姫
2016年度:鈴木愛
2015年度:テレサ・ルー
2014年度:鈴木愛
2013年度:イ・ボミ
2012年度:有村智恵
2011年度:三塚優子
2010年度:藤田幸希
2009年度:諸見里しのぶ
2008年度:シン・ヒョンジュ
2007年度:飯島茜
2006年度:宮里藍
2005年度:不動裕理
2004年度:肥後かおり
2003年度:不動裕理
2002年度:具玉姫
2001年度:日吉久美子
2000年度:高村亜紀
1999年度:城戸富貴
1998年度:服部道子
1997年度:福嶋晃子
1996年度:塩谷育代
1995年度:高村亜紀
1994年度:日吉久美子
1993年度:原田香里
1992年度:具玉姫
1991年度:大迫たつ子
1990年度:岡本綾子
1989年度:谷福美
1988年度:大迫たつ子
1987年度:永田富佐子
1986年度:生駒佳与子
1985年度:ト阿玉
1984年度:黄ゲッキン
1983年度:大迫たつ子
1982年度:岡本綾子
1981年度:鈴木美重子
1980年度:大迫たつ子
1979年度:岡本綾子
1978年度:森口祐子
1977年度:樋口久子
1976年度:樋口久子
1975年度:山崎小夜子
1974年度:樋口久子
1973年度:樋口久子
1972年度:樋口久子
1971年度:樋口久子
1970年度:樋口久子
1969年度:樋口久子
1968年度:樋口久子
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