<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇5日◇小杉カントリークラブ(6,605ヤード・パー72)>
“アジアナンバーワンの女子プロゴルファー”を目指す「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」に、強力な刺客がやってきた。日米の実績十分のジャン・ハナ(韓国)がアジア枠として参戦する。
【写真】復帰戦の鈴木愛がこの笑顔
第50回大会となった昨年から“日本一のプロゴルファー決定戦”から“アジア一のプロゴルファー決定戦”と変貌を遂げつつある今大会。一環として今年から“アジア枠”としてアジア地域の選手が招待されることに。そのメンバーに米ツアー4勝のハナが選ばれた。
ハナは2014年から米ツアーに参戦すると、2016年の「コーツ・ゴルフ選手権」で初優勝。同年ツアー3勝を挙げると、17年の「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」も制覇し、世界ランク5位まで上り詰めたが、同年「世界1位よりも重要なことが見つかった」と米ツアーから撤退。母国のツアーに戻ると、17年は優勝に届かなかったが、「ツアーの環境に慣れた」と18年はシーズン2勝と強さを見せつけている。
また「食べ物も美味しいし、空気も綺麗で大好きな国」という日本でも実績十分。アマチュアとして出場した09年の「サントリーレディス」で8位タイに入りベストアマを獲得。プロ転向後も14年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で6位タイ、16年の「TOTOジャパンクラシック」で2位と相性も抜群。「日本のコースは難しいですが、メジャーのセッティングは得意なので自分に期待していきたい」と意気込みを口にした。
アジア枠ではハナのほかに、タイのスパマス・サンチャン、中国のヤン・ジンが参戦する。サンチャンは葭葉ルミ、辻梨恵、服部真夕ら日本勢も多く出場した今年の台湾ツアー「日立レディスクラシック」で優勝の実績。ジンは昨年米ツアーに参戦し賞金ランク66位に入るなどこちらも侮れない。
日本勢としては譲れない“日本”の冠がついた戦い。実績十分の3人に勝つことができなければ、メジャータイトルには届かない。(文・秋田義和)
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