<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 初日◇6日◇小杉カントリークラブ(6,605ヤード・パー72)>
昨年の「meijiカップ」でプロテスト合格後ツアー初戦の小祝さくらと予選ラウンドをともにした大山志保。その後も何度か同じ組でプレーした2人は、3回目の同組となった「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で小祝が5アンダー、大山が3アンダーとそろって好発進を見せた。
【写真】小祝さくらはイーグルをとってもこの落ち着きぶり
ラウンド中も会話しながら笑顔を見せていた2人。小祝のコーチを務める辻村明志氏が大山の日本大学時代の2学年先輩ということで、辻村氏に関する話題が多かったという。またその辻村氏から「バーディの数で勝負しろよ」とラウンド前に言われていたらしく、「対決は私が勝ちました!ボギーも多かったけど…(笑)」と大山が先輩の威厳?を見せつけるかたちとなった。
対決には勝ったが、やはり今季何度も優勝争いを繰り返す20歳のプレーには目を見張るものがあった。「ショットがいいですね。ボールも高いし、しっかりフェアウェイにおける。キャリーで距離が出ていますよね。雨の日に強いと思うから、(雨予報の)今週もいいと思います」。ショットだけでなく、「パッティングもポンポン入っていていいですね」とパター巧者が太鼓判を押した。
ところでこの日、大山は「1週間に1回だけやるとカメラマンさんに約束したので」と珍しくピースを披露。「バーディを獲った後で誰も見てないと思って、サービスでやりました。若い選手の真似です」と照れながらもVサインを作った。だが、「それを見ていたさくらちゃんから“私は恥ずかしくてああいうことできません”と言われてしまった(笑)」という。
この日、何度も飛び出した大山のトレードマークであるガッツポーズ。一方で淡々とバーディを積み重ねた小祝に「明日はガッツポーズをやってよ」と持ちかけてみたが、「大山さんから言われたのですが…恥ずかしい思いをしてまでやらなくていいかなと思ったり…」と20歳は消極的。一方で大山は「最後、さくらちゃんは6mのパーパットを決めていたのですが、私ならバンザイしていましたよ(笑)」とベテランはむしろ感情を表現しない方が不思議といった様子。喜び方は人それぞれ。だからこそ、見ていて面白い。(文・秋田義和)
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