<ISPSハンダマッチプレー選手権4回戦◇6日◇鳩山カントリークラブ>
ツアー8勝、選手会長を務めるなどツアー発展に長らく貢献してきたベテラン、深堀圭一郎。あと1カ月で50歳をという節目を前に、再び立ち上がるべく奮起している。
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先週の「フジサンケイクラシック」を4日間戦った後、9月3、4日は「日本オープン」の最終予選に挑んで見事出場権を獲得。その後は休む間もなく、5日から本大会に入っている。この日は4回戦で敗退したが、「せっかく来た以上は、辞めて帰るようなことはしませんから」と明日の9位タイ決定戦にも当然出場。そんな強行スケジュールをこなす深堀から、並々ならぬ決意が感じ取れた。
ケガや年齢から来る衰えに苦戦しながらも、2012年から4年守った賞金シードも、16年は賞金ランキング102位に甘んじて陥落。17年は生涯獲得賞金25位内の資格で臨んだがシード復活は叶わなかった。そのため、今季は推薦による出場のみ。その中で今季こそ15年以来のシード復活を目指すが、昨年11月に負った左上腕外側上顆筋断裂の大けがの影響で、ツアーには7月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」から参戦と、シーズン後半のみで来季への望みをつながなければならない。
深堀にとって、賞金総額2億3000万円がかかる本大会は一大チャンス。現在、獲得賞金は約119万円。選手によれば、来季シード権の獲得ラインとなる賞金総額は1500万円前後とみられている。本大会で準決勝まで進むことができれば1200万円以上の賞金が約束されるため、シード獲得に大きく近づくことができたが、それも叶わなかった。
それでも、深堀の顔に曇りは見られない。「心も体もだいぶ良くなってきているので、数字が出そうな感じがしてきました。夏に復帰して、すごく緊張して。ケガをして、本当にゴルフがどうなっちゃうのかなと思ってゴルフができなかったので、それができるようになった喜びはあります」と前を向いている。
まだブランクを感じる部分はあるものの、「昔みたいなゴルフじゃなくて、50歳なりのゴルフのスタイルというのを作っていかなきゃと思っています」と節目を前に、新たな自分を模索しながら進んでいる。
今後は、「日本オープン」を含めて推薦などで残り8試合に出場を予定している。今年の2月には、50歳を迎えた谷口徹が「日本プロゴルフ選手権」で6年ぶりに復活優勝。まだまだ、このままでは終わらせない。
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