<BMW選手権 初日◇6日◇アロニミンクGC(7190ヤード・パー70)>
手になじんだ武器に加え、熱波が虎の快進撃を後押しした。米国男子ツアープレーオフシリーズ第3戦の「BMW選手権」初日。タイガー・ウッズ(米国)が1イーグル・7バーディ・1ボギーの「62」をマーク。8アンダーのロケットスタートで、首位発進を決めた。
【スイング写真】タイガーのニュースイングは飛距離も出て曲がらない?
スタートからエンジン全開だった。10番からスタートしたウッズは出だし4ホールで3バーディを奪うと、16番のパー5では残り230ヤードのセカンドを3番アイアンで2メートルにつけイーグル。18番でもバーディを決め「29」をたたき出して折り返し。後半も3バーディ・1ボギーにまとめ、ローリー・マキロイ(北アイルランド)とともに、リーダーボードのてっぺんを捉えた。
今季の初日としては最高のスタート。「今日はパットが入ってくれた。どの試合よりもいいスタートができた」と、笑顔で1日を振り返った。そんなスタートに貢献したのが“新しく”バッグに入れた“旧”パターだった。夏以降はマレット型のパターを試すなど、パッティングに苦戦していたが、慣れ親しんだエースパターがやはり、ウッズの手にはなじんでいるようだ。
「ずっと、いい感触にはならなかったんだけど、自宅の裏庭では打っていたんだ。今日はとても良かったね。このパターならどう打てばどうなるかよく分かっているから」と、1度は浮気したパター選びもようやく元サヤに戻った。「何百万回も打っているパターだから」と、パーオンホールでの平均パット数は全体4位の数字だ。
連日の暑さに「今日は疲れたね」と話すが、絶好のコンディションに飛距離も伸びている。「こう暑いとボールがずっと飛んでいく。450ヤードでもドライバーにウェッジだよ」と、平均飛距離318ヤードをマークするほど、飛距離も戻っている。「まだすべてにおいて調整が必要だけど、今日のようなプレーをすることが大事」と、自信に満ちあふれているかつての世界王者。「全米プロ」で強烈な追い込みをかけて2位には入ったが、ウッズにはやはり、ぶっちぎりの逃げ切りが似合う。最終戦出場に向けて、ウッズがその走りをさらに加速するはずだ。
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