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“序盤のスパート”が奏功した申ジエの勝負勘 初シードを手繰り寄せた2人の選手のヒミツは?【辻にぃ見聞】

大会レコードとなるトータル16アンダーをマークし、後続に9打差をつけた申ジエ(韓国)の完勝劇で幕を閉じた先週の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」。断続的に続いた雨が多くの選手を苦しめるなか、ジエがその強さを発揮し、公式戦2連勝を飾った。その大会を上田桃子らを指導する辻村明志コーチに詳しく聞いた。
【写真】熱線の模様を写真でプレーバック!
■序盤からの“スパート”で手にしたビッグタイトル
3つ目となる日本のメジャータイトルを獲得したジエ。そのポイントは「2日目にあった」と辻村氏は指摘する。
この日はコースに強い雨が降り続く状況のなか、午前組がスタート。しかし、ジエがティオフする午後には、晴れ間が差し込み、数時間前の光景がウソのような変貌を遂げていた。「午前組のアン・ソンジュ選手が出した3アンダーと、午後組のジエ選手の6アンダーは同じくらいの価値があります」と辻村氏が言うように、スタート時間によるコンディションの差は大きかった。
「この時点で、すでに決勝ラウンドの2日間は雨と予報されていた。さらにジエ選手は初日が午前組、2日目が午後組という組み合わせも踏まえ“今日が勝負所”とみていたはず」
そうジエの心中を推察した。そして、「ことごとくショットがピンに絡んでいた」とそのラウンド内容を称賛した。「マラソンで言ったら10km地点で引き離しにかかったようなものです。アクセル全開といった感じでした」。この“勝負師の勘”がビッグタイトルを引き寄せた。「逆の展開だったら、ジエ選手はオーバーパーだった可能性も十分ある。でも、これがゴルフなんです」。ゴルフは自然との戦いという言葉を具現化したような試合が生み出した“勝負のあや”。それを見抜いたジエが、そのまま逃げ切って、優勝を果たした。
■LPGA正会員入りへの気迫
ジエに続き2位タイに入ったのが、韓国のジョン・ジェウン。2015年の日本ツアー参戦時から辻村氏は、「スイングがキレイで、ストロークにクセがない。プロでもストローク時のクセがない選手は1割ほどしかいない。パットでゲームを作るタイプというのは自分で分かっていると思います」と、グリーン上の技術に目を奪われていたという。
ジェウンのスタッツを見ると、ドライビングディスタンスは「233.64ヤード」で57位。パーオン率は「63.2155%」の66位と、ショットに関しては平凡な数値が並ぶ。しかし、平均パット数を見ると、パーオンホールが「1.7867回」で6位、1ラウンド当たりが「28.8485回」で5位と上位を争っている。今大会でも、その日のベストスコア「68」をマークした3日目に、要因を聞かれたジェウンは「ショートパットが良かった」と自身のラウンドを分析していた。
また、この大会で賞金1580万円を加算し、約3651万円としたジェウン。日本ツアー参戦1年目の15年以来となるシード入りが確実な状況となった。現在はTP単年登録でツアー参戦をしているが、賞金シード獲得による正会員への道が開くことも濃厚。来年度から、QT受験者をLPGAの正会員に限定するという規定になるため、「シードを獲る実力があったが、正会員となるためさらに気合が入っている」(辻村氏)と気持ちの乗ったプレーが続いていた。
■先輩から学ぶ姿勢
今大会で日本選手最上位の4位タイとなり、初シード獲得に大きく前進した大出瑞月、濱田茉優にも注目。この2人の共通点として“先輩との関係性”を辻村氏は挙げた。
「大出選手は青木翔コーチ、濱田選手は井上忠久コーチに師事していますが、先輩と積極的に練習ラウンドを行っている姿をよく見かけます」
濱田は佐伯三貴、大出は鈴木愛とラウンドする光景を辻村氏はよく目にしていたという。辻村氏が「もともとスイングの完成度が高い」と話す濱田にとって「ショートゲームの引き出しはプロで随一」(辻村氏)という佐伯とのラウンドや食事は、グリーン周りの技術に磨きをかけるいい機会となる。特に今回のコースは、グリーン周りのラフが逆目となっていて、アプローチに苦戦する選手を目にする機会も多かった。「逆目でのプレーで選手にかかるストレスは、順目に比べて5倍くらいは違う」と辻村氏はいうが、日頃の成果がこの大舞台で発揮された。
また、大出については「パットのリズムやフォーム、振り幅が鈴木選手に似ている。インパクトの音もそう。これは近くで見ないと学べないもの。きっといい参考にしているのではないでしょうか」。さらに「大出選手はその目から“気の強さ”を感じる。これをいい方向に出していけば、さらに強くなる」と辻村氏は期待を込めた。
「目指すべき上の先輩に教わり、またその技術を見て盗むことはプロにとって不可欠。2人のその姿勢が今季の成績に繋がっていると思います」
強い風と雨がコースを襲い、大きくスコアを落とす選手が続出した“試練の最終日”に、ともに1アンダーと粘って上位フィニッシュを果たした2人。その結果には、こういった背景が隠されていた。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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