<ヴィクトリアゴルフグランドマスターズ2018 最終日◇23日◇五浦庭園カントリークラブ(6703ヤード・パー72)>
「優勝を意識して硬くなっちゃったかな。でも、やっぱり勝つっていいよね」
【写真】池田勇太はトロフィーに挟まれて誇らしげ
後続の追い上げを受け、終わってみれば1打差という薄氷を踏む勝利。それでも満面の笑みを浮かべたのは優勝した羽川豊(60歳)だ。
羽川が最後に優勝したのは2014年のファンケルクラシック。今大会は後援競技だが、自信を取り戻さないはずはない。
「今年の春先からアイアンショットの調子が悪くて……。加齢とともにラインが出なくなってしまった。要は肩が回らない。クラブとか打ち方を変えてみたんだけど、ようやく明るい兆しが出てきたかな」
シニアといえば、どうしても衰える肉体と相談しながらのプレーになり、羽川も同じ問題にぶち当たった。それでも豊かな経験で、ある程度の勝負まではもっていける。先週のシニアの大会(YUKO GROUP PRESENTS第4回セヴンヒルズカップKBCシニアオープン、2日間競技)でも初日に「66」をマークして2位タイにつけながら、優勝したタワン・ウィラチャン、今年5勝をマークしているプラヤド・マークセン(ともにタイ)と最終組になった最終日は、伸ばし合いについていけず12位タイに終わっている。
「やっぱり波に乗るためには勝ちグセというのかな。この1勝は大きいよ」
シニアの公式戦は残り7試合。来週の「第57回日本プロゴルフシニア選手権大会住友商事・サミットカップ」をはじめ、まだまだ大きな大会が控えている。自信を取り戻したレフティが、ストップ・ザ・マークセンに名乗りを上げるかもしれない。
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