<日本女子オープンゴルフ選手権 事前情報◇17日◇千葉カントリークラブ野田コース(6,677ヤード・パー72)>
国内女子ツアーも本格的な秋の陣に突入。前週行われた「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」後に行われた第2回リランキングで、いよいよ終盤の出場選手も確定。ただ、その前に、今週は国内一のビッグイベントが待ちうける。
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27日(木)に開幕する女子ゴルファー日本一決定戦の「日本女子オープン」。国内ツアー4大公式戦の3戦目であると同時に、広くアマチュアにも門戸を開いているナショナルオープン。プロの威信とアマチュアの怖いもの知らずの勢いがぶつかり合う。
これまでも数多くのドラマが生まれてきている本大会。2016年大会では当時高校3年生、17歳の畑岡奈紗がアマチュア優勝。大会史上初の快挙だった。一気に注目を集めた畑岡のドラマは、これだけでは終わらない。17年は2位に8打差をつける圧倒的な強さで大会を制覇。1976、77年の樋口久子以来の大会連覇となった。
その樋口は68年から71年まで4連覇を達成しているが、当時と今では状況が全く違うといってもよく、畑岡の2連覇はそれだけでも偉業といえる。畑岡は今年、米国女子ツアーでも日本人として最年少優勝を達成。海外女子メジャーでも2位に入るなど大きく飛躍。大会3連覇に向けて間違いなく勢いに乗っている。
畑岡の偉業に注目が集まるが、今年は海外からの刺客が日本勢の脅威となりそうだ。主催の日本ゴルフ協会(JGA)の特別承認で出場するのは、海外女子メジャー2勝のユ・ソヨンと15年の本大会チャンピオンで同じくメジャー2勝のチョン・インジ(ともに韓国)。さらにこちらもメジャー覇者のキム・インキョンとキム・ヒョージュ(ともに韓国)、そして本大会12年覇者のフォン・シャンシャン(中国)も参戦。世界トップクラスがしのぎをけずる、まさに頂上決戦となりそうだ。
そんな強豪ぞろいの海外勢を迎え撃つのは、日本勢トップ2の鈴木愛と比嘉真美子。鈴木は「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で公式戦2勝を挙げているが、かねてよりほしいタイトルと言い続けている本大会に対する意気込みは強い。昨年4年ぶりのツアー勝利を果たし、今年も1勝の比嘉もビッグタイトルを狙っている。賞金ランキングで日本勢のトップとトップ2が、海外勢の優勝に待ったをかける。
畑岡と同学年の小祝さくら、新垣比菜、勝みなみら、いわゆる黄金世代の活躍はあるのか。高校3年生の安田祐香をはじめとした“プラチナ世代”の躍進は?国内ツアーの韓国勢、イ・ボミ、キム・ハヌルの復調は?日本一の称号へ。初秋の千葉で、女たちの熱いバトルがいよいよ始まる。
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