<日本女子オープンゴルフ選手権 事前情報◇25日◇千葉カントリークラブ野田コース(6,677ヤード・パー72)>
2015年大会を制したチョン・インジ(韓国)が、この日プロアマに出場。来日後初となるラウンドを実施した。かねて「大好き」と語る日本での久々のプレーを待ちわびている。
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ラウンド中、強い雨に見舞われたプロアマ。しかし、インジは最後までいつも通りの笑顔を見せながらのプレーでゲストを喜ばせた。「今日はプロアマなのでコース設定というよりは、お客様とのコミュニケーションを大事にした」と前置きしたうえで、今年の「日本女子オープン」の会場となる千葉カントリークラブ野田コースの印象を語った。「ラフが深くて、そんなにアンジュレーションはないけど、ちょっと距離が長いコースという印象です」と、全長6,677ヤードのコースに警戒を強めた。
それでも歴代王者として、コースは違えど「いいイメージがある大会です」と笑顔のインジ。日本での出場試合を重ねたことで、ロッカーや、これまでの優勝者が出席するチャンピオンディナーの席などで日本の選手に声をかけられることも多くなったという。「どんどん知り合いの選手も増えてきているので、その選手達に会うのも楽しみの一つです」と、開幕前から大会を楽しんでいる様子もうかがえた。
さらに日本での大会に出る時には、試合前、もしくは試合後に旅行も楽しむというインジ。まだ今回は来日してから間もないため、どこにも行けていないというが、「クラブハウスで出る納豆が楽しみです。あと、スーパーで買った果物もおいしかったですし、これから色々と楽しみたいです」と日本での数日間を満喫するつもりだ。
ただ、プレーの話になると、その表情は真剣になる。「優勝が一番の目標です」と断言。その言葉には、今季は畑岡奈紗とともに、アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)にプレーオフのすえ敗れた5月の「キングスミル選手権」2位タイが最高成績で、未勝利という結果が大きく影響する。「今年は優勝がなくて、頑張っているのに成績が出ないという焦りと失望感を抱えながらプレーしてきました」。偽らざる心境も吐露した。
しかし今月の海外女子メジャー「エビアン選手権」の16位タイという成績に「いい形で大会を終えることができて、ホッとしました。そんななかで迎える女子オープンは、楽しみな気持ちがあります」と晴れやかに臨むことができる。優勝した2015年(石川県・片山津ゴルフ倶楽部 白山コース)は菊地絵理香、イ・ミヒャン(韓国)とのプレーオフを制してタイトルを獲得した。再び日本のギャラリーをその笑顔とプレーで熱狂させる。
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