<トップ杯東海クラシック 最終日◇30日◇三好カントリー倶楽部 西コース(7,330ヤード・パー72)>
今季ここまで「関西オープン」の20位タイが最高位と悩める藤田寛之。「トップ杯東海クラシック」で、首位と5打差の15位タイから出た最終日に5バーディ・1ボギーの「68」とスコアを4つ伸ばしてトータル11アンダー・8位タイに入った。
「いい4日間でした。シーズンベストですし、本当に良かった。3つ伸ばせればと思っていましたが、1つ多く凹ませることができましたね」と順位に満足げの藤田寛之。
今週は気づきがあった。解説に来ている芹澤信雄に毎日のように教えを請うた。するとこのオフに取り組んできた方向性に差異があることがわかった。
「ここ2〜3年、右へのミスの原因が、カット目にクラブを入れていたのが原因だと思って、自分なりに修正しようとオフは取り組んでいたのですが、芹澤さんから“もっとカットに打て”と言われて。よく考えてみたら、フェードヒッターなのに“左が嫌”なスイングになっていました。本来フェーダーは、左は怖くないはずなのに。なので今週はできる限り芹澤さんをつかまえました。もうそろそろ50歳になるのに…」
そうして4日間やってみて「シーズンオフにやっていたことが違うことがハッキリしました。こうしなきゃいけない、ということが見えてきました。本来の自分に戻していきたい」と正しい道筋がくっきりと視界に入った。
来年の6月に50歳となりシニアツアーへの出場権を得るが、「(同じ芹澤軍団の)宮本(勝昌)がレギュラーいる間はここにいたいと思っています。そこを1つの目安にしています」という藤田。
「1年でも長くいられるように、何とかよくしたい。久々にいい緊張感でできましたが、その緊張感を打ち破るにはもうちょっとゴルフが上がってこないとダメなので。下手くそは練習します」。43歳にして賞金王となり“中年の星”と呼ばれた男も気づけばもう49歳。それでも、まだまだもがき続ける。(文・秋田義和)
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