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台風接近の中での4日間大会 変えた部分と変えなかった部分【ツアーの深層】

49回目を迎えた愛知県の伝統の一戦「トップ杯東海クラシック」。今年は台風24号接近に伴い4日間のうち、3日間が雨という天候の中で行われた。特に最終日はその日の夜に上陸するという予報も。そんな中でタイトルを手にしたのはフィリピンのアンジェロ・キューだった。まさに“嵐の中の戦い”となった一戦をJGTOのコースセッティング・アドバイザーを務めた細川和彦が振り返る。

■コースセッティングを難しくした天候 その中で守るべき伝統
大会開幕前から何度も下見を繰り返し、その年のコースコンディションを見ながら決めていくコースセッティング。最終的には1週間の天気予報を見つつ、72ホールの流れを考えるが、今大会では変更を余儀なくされた部分もあったという。
「初日から強い雨が降るという予報だったので、高いところ低いところと水の流れを考えて溜まりやすい箇所にはピンを切らない。そういった部分を考慮してセッティングしました。ただ、台風の動きもあり、雨の様子で変更がありましたね。また一か所変更するとすべての組み替えが必要になるという難しさもありました」(細川)。
2日目が晴れ、3日目が雨ということで、狙わせる方向を同じにせざるを得なかったが、「グリーン脇から見ると同じようなピン位置でもセカンド地点から見るとかなり違って見える。そういった部分も意識しました」と微妙にズラしたホールも…この“微妙さ”が選手心理を揺り動かすからだ。
雨風で難しくなったとしても、当初のピンポジションを動かさなかったのが最終日の18番。「三好の最終日の18番といえば、伝統的に池越えとなる右ピンです。水の溜まるところですが、この伝統を守りたい、これまでの歴史を守りたいと思い、荒天の予報でも敢えてあそこにしました」。ギャラリーも楽しみしている、何度もドラマを生んできたホールには手を加えなかったという。
■プリファードライが初日にあって、最終日になかったわけ
荒天の中で行われた試合にあって、プリファードライが導入されるのか…、という意見が選手から出た。プリファードライとは、悪天候時に無罰でコース上のボールを拾い上げて泥などの汚れを取り、状態の良い場所にプレースしてプレーを再開すること。初日には適用され、最終日には適用されなかった。池田勇太は最終日に適用されなかったことについて疑問を持った、と試合後に発言していたが…。
「初日は60mm以上の雨が降る予報でフェアウェイがビチョビチョな状態。飛距離が30〜40ヤードは変わってしまうのは、ギャラリーにとっても良いことではないですし、ティショットで運んだ場所によって条件が変わってしまうので採用しました。一方で3日目、最終日は雨量が20mmに行かなかったので採用せず、という明確な理由があります。優勝スコアは15アンダーを予想していましたが、初日に採用した分、17アンダーまで伸びたと思っています」(細川)
■大会最高難易度の16番パー3、セッティングの意図が勝敗を分けた!?
優勝したアンジェロ・キューは、2009年の「全米プロゴルフ選手権」でタイガー・ウッズ(米国)を抑えてアジア人初の海外メジャー制覇を達成したY・E・ヤン(韓国)に競り勝った。
明暗が分かれたのは、同スコアで迎えた今大会最高難易度タイの16番パー3。ここでヤンよりも遠くにつけていたキューが先にバーディパットを決めたのに対して、ヤンは決められず。「ここで先に入れられれば、ヤンさんにプレッシャーをかけられる」というキューの思惑通りにことが進むと、次の17番でもバーディを奪い、2打差をつけてツアー初優勝を飾った。石川遼も「世界でもトップクラスの難易度」と語った、16番のピンポジションに勝負のあやがあった。
「難易度の高さが注目されますが、バーディが獲れないホール、というわけではない。セッティングを決める際には、バーディ数も意識しますが、60人超が挑んでバーディを奪ったのが1人とホールは、見ていてが面白くないと思うんです。最終日にバーディを記録したのは9人。結果的には、思惑どおり、ちょうど良い数字ですね」。
片山晋呉がダブルボギー、そして石川がトリプルボギーを叩くなど、決して簡単なホールではないが、バーディがでないわけではないセッティング。その絶妙なさじ加減を制したフィリピーノが栄冠を手にしたというわけだ。
解説・細川和彦(ほそかわ・かずひこ)/ 1970年12月28日生まれ。ツアー通算8勝。1993年にプロ転向し、95年に初優勝。翌年には中嶋常幸以来となる20歳代での2試合連続優勝を達成。00年には米国男子ツアーの「ケンパーインシュランスオープン」で2位に入っている。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制ではコースセッティング・アドバイザーを務める。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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