<ULインターナショナル・クラウン 最終日◇7日◇ジャック・ニクラスGCコリア(6,508ヤード・パー72)>
予選ラウンド3戦全敗。成田美寿々と比嘉真美子の2人にとって、今回の「ULインターナショナル・クラウン」はひときわ悔しさの残る結果に終わった。
この日は第3ラウンドの残りを1ダウンから消化。再開した12番グリーン上で米国のレクシー・トンプソン、クリスティ・カー組にバーディを取られると、続く13番、14番も取られ万事休す。15番終了で4ダウンと、いいところなく終わってしまった。
それでもグループ3位タイで決勝ラウンド進出がかかったプレーオフ進出を決めた日本チームだったが、畑岡奈紗と成田で臨むもタイのアリヤ・ジュタヌガーンが会心イーグルで抜け、日本は第3回大会ではじめて予選敗退となった。
初日から3マッチすべてで流れをつかめず「試合を動かすことができなかった」。全敗という結果には「残念なことになってしまった。1ポイントも取れなかったのが、本当に悔しくて申し訳ない気持ちもありますが、それでも自分の実力だとしっかりと受け止めて、この1週間を次につなげられるようにしたいです」と成田。随所に光るプレーは見せたが、世界の壁は厚かった。
「全英リコー女子オープン」で4位に入った比嘉も、強豪ひしめく他国を倒すことはできなかった。「1ポイントも取れずにチームに貢献できなかったのが本当に悔しいですが、『残念だったね』ではなく『あの経験があったから成長できたよね』といえるような未来にしていきます」と、敗戦から立ち上がる構えだ。
「また日の丸を背負ったときに、この経験を力にできるようにしたい。チームジャパンで戦えた時間はかけがえのないものだった」(成田)
「この4人でチームワークも良かったと思うし、年齢関係なく、尊敬できる3人だなと思いました。このメンバーがまた選ばれるように頑張りたい」(比嘉)
日本ツアー代表の2人には厳しい結果となってしまったが、次回大会、そして東京五輪と、日本代表の中核を担う成田と比嘉。敗戦のにがい思い出を胸に秘め、リベンジに向かって前進あるのみだ。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>