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大会2勝の片山晋呉が「67」で急浮上「難しいほうが楽しいし好き」

＜日本オープン 2日目◇12日◇横浜カントリークラブ（7,257ヤード・パー71）＞
ゴルファー日本一に2度輝いている片山晋呉が、2日目にチャージをかけた。初日はダブルボギースタートで1オーバー・68位タイと出遅れたが、2日目は6バーディ・2ボギーの「67」をマーク。午前組のベストスコアをたたき出し、トータル3アンダーまで浮上した。

5月のプロアマ問題からの出場自粛を経て、8月末の「RIZAP KBCオーガスタ」からツアー復帰。前戦の「トップ杯東海クラシック」では予選ラウンドを首位で折り返すなど、調子は上がってきた。「復帰直後はどうしていいか分からないという状況でしたが、今は、こうなっているからどこをどうすればいいか、というのが分かってきた。というか戻ってきた。僕の場合は10月からがいつもいいので」と、ベテランらしいゲーム運びが戻ってきたという。
前日はプレーの結果を受けて、「終わってから変えようと思ったことがいくつかあって、今日はドライバーのロフトを1度減らして臨みました。今回はクラブもガラッと替えて臨んでいますが、段取りというか、そういうものがやっとできるようになってきましたね」と、一気に難易度が増して各選手が苦しむなか、横浜カントリークラブを攻略してみせた。
「僕の場合は難しくないと嫌なんですよ。楽しくなってきましたね。やっと日本オープンが始まった感じです。週末はいい2日間が過ごせそうです」と、視界が開けてきた。「昨日の前半は自分でもどこに行っているのか分からなかったけど、見えてきましたね」と、3度目の大会制覇も射程圏内だ。
ナショナルオープン制覇を経験した者にしか分からない“思い”が、片山を突き動かす。「このタイトルの重みは、獲っている人しか分からない。価値というか、そういうのがあるんですよ。自然と気合も入るし、好きなんですよね、日本オープンが」。2008年の本大会ではただ1人、トータルアンダーパーを記録して優勝を果たした。自身が話すように、ハードになればなるほど強さを見せる片山。再び日本一の称号を獲って、王者としての風格と存在感を取り戻したい。（文・高桑均）

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