<日本オープン 2日目◇12日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
2年ぶりの来日となった「日本オープン」初日を終えて4アンダー・11位タイの好位置をキープ。「このままならトータル10アンダーまでいきたい」と話していたアダム・スコット(オーストラリア)だったが、2日目は一転、4オーバーのラウンドでトータルイーブンパーの39位タイに後退した。
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「全体的に内容は悪かった。後半は風も強くなって、ピンポジションも昨日より難しかったので、うまくいかなかった」と、疲れた表情で1日を振り返った。その後は練習場に直行。打ち込みを敢行したあとは、入念なパッティング練習を行い、コースを後にした。
INスタートの10番からフェアウェイをキープし続けたものの、12番パー4では8番アイアンのセカンドがグリーン左にこぼれて寄らず入らずのボギー。13番パー4ではフェアウェイの絶好の位置からグリーン右サイドの池に入れダブルボギー。「理由がよく分からないんだ。スイングが悪かったのか…。そんなときもあるんだよね」と、寂しげな表情を見せた。
2ホールで3オーバーとしてしまったことで闘志に火がついたのか、続く14番のパー5は残り195ヤードのセカンドを10センチにつけ楽々イーグル。巻き返しを図ったものの、その後も1バーディ・4ボギーと苦しい展開に「これだけ内容が悪かったのに、最高の週末にすればまだチャンスはあるかな」と、精一杯の笑みを浮かべるしかなかった。
この日も練習後にはサイン会を行うなど、スコアが悪くても徹底したファンサービスは健在。コースを後にするそのときまでナイスガイのスコットだが、「今日はショッピングにでも行こうかな。日本に来ると見たこともない靴がたくさんあるから、いつも買うんだ」と、気分転換方法を明かす。「問題は、サイズなんだけどね。あまりボクのサイズがないんだ(笑)」。
実際にショッピングに行ったかどうか定かではないが、とにもかくにもこれで終わるスコットではない。「調子も上向きだし、今は自信もある」とし、乗り込んだ4度目のジャパンオープン。首位と8打差からの大逆転を目指し、残り2日間で上位を追撃する。(文・高桑均)
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