「ボクのクラブを貸すから、最後は二人で勝負しよう!」
そう切り出したのは2010年「全米プロゴルフ選手権」と14年「全米オープン」の覇者であり、10年の欧州賞金王、11年には世界ランキング1位にも上り詰めた33歳、マーティン・カイマー(ドイツ)だ。
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本日17日(水)に紫カントリークラブすみれコースでHUGO BOSS主催のイベント、「BOSS CUP JAPAN 2018」が開催され、スペシャルゲストとしてカイマーが参加した。競技者対カイマーのニアピンチャレンジがもうけられ、多くの参加者が涙をのむなか、最終組を向かえ、カイマーからHUGO BOSS JAPAN代表取締役社長である大澤弘史氏に、挑戦状をたたきつけたのだ。
自分のクラブを持っていなかった大澤氏に対し、「ボクの14本から好きなものを選んで打てば良い」と、さすがはメジャーチャンプの余裕を見せるカイマー。トッププロの目の前で打つだけでも緊張するのに、ましてや本人のクラブで打つとなっては体も回らない。勝負の結果はカイマーの勝利となったが、会場は多いに盛り上がりをみせた。
そんなお茶目な一面も見せるメジャーチャンプ、カイマーのボールをふと見てみると「59」の数字が。その理由について聞いてみると快く答えてくれた。
「ルーキーイヤーで出た欧州の下部ツアーで、2日目に59(1イーグル・12バーディ・1ボギー)で回ったんだ。それだけじゃなくて、当日の朝、前の組が遅れているから時間を変更するという話をしていたスターターが、その日59歳を迎える誕生日だったんだ。59も嬉しかったけど、このミラクルもすごいと思った」とそれ以来、ラッキーナンバーになっているという。14年の全米オープンを最後に、約4年間勝利から見放されているカイマーだが、再び“ラッキー・ナンバー”をマークし、復活優勝を果たす日を楽しみにしたい。
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