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「アン・ソンジュさんの背中が遠く見えた」　原英莉花は最終組で崩れて大きく後退

＜NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部・兵庫県（6,528ヤード・パー72）＞
予選ラウンドを終えて1打差2位タイにつけた原英莉花。最終日に向けて伸ばしたいムービングデーだったが、同組のアン・ソンジュ（韓国）が「67」と5つ伸ばす中、2バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「76」と失速。トータル5アンダーの12位タイと大きく順位を落とした。
アン・ソンジュとの抱擁でラウンドを終えた原英莉花＜大会3日目フォトギャラリー＞
これまで何度も洗礼を受けてきた上位争い。「今日は朝からやれそうだった」がコースに出るとおかしくなった。「やりたいことと動きがちぐはぐになってしまった。意識しすぎて考えすぎてしまった。上手く戦えなかったです」。前半だけで4つ落とす大荒れの展開。8番のダブルボギーで「ハッとした」と我に返ったが時すでに遅しだった。
トータル14アンダーまで伸ばし、2位以下に5打差をつけて独走態勢に入った同組のソンジュについては、「初めて一緒にまわりましたが、パーパットの集中力が違いました。不安がなさそうな感じでした。自分を分かっている。食らいついていこうとしましたが全然ダメでした。背中が遠く見えました」と印象を話す。賞金女王に輝くこと3度、今季4勝を挙げる実力者の影すら踏めなかった。
それでも今週は4日間大会。あと1日ある。「私ももっと考え方を変えればやれると思います。明日があるので頑張ります」。丸くなりつつあった背筋をピンと伸ばした。（文・秋田義和）
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