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「どうしてアン・シネばかり取材するんですか?」思い出す1年前の言葉【記者の目】

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日◇21日◇マスターズゴルフ倶楽部・兵庫県(6,528ヤード・パー72)>
1年ほど前、とある女子プロゴルファーのお父様に言われたことがある。「どうしてメディアの人たちはアン・シネさんばかり取材するんですか?」。

言い換えれば、もっと他の人も取材するべきでは、ということだろう。
その時は「アン・シネプロの記事は話題性が多く、人気も高いので毎日取材するという方針なんです」と言った回答をした覚えがある。そこに嘘は1つもないし、実際に記事の閲覧数もトップクラスの選手並みにあったのだから。
1年が経ち、その時以上にシネの成績は下がった。ファイナルQT44位の成績である程度の試合に出ることができていた昨年とは違い、出場権を得られなかった今年は主催者推薦でなければ出場ができない状況。順位も昨年はトップ10に近い順位にいることもあったが、今シーズンは6試合に出場して33位タイが最上位。そもそも予選突破は2回しかない。
それでも、今なおシネは我々のようなゴルフ専門媒体だけでなく、スポーツ紙から一般紙、地上波をはじめとするテレビ局まで取材依頼は絶えない。イベントを開けば各社取材に来る。それはなぜだろうか。改めて考えてみた。
そこには彼女のいわゆる“セクシー”以外のところに理由があると思う。
私の考える、彼女の一番の強みは俗に言う“セクシー”なルックスではない。セルフプロデュース力である。この“力”を感じるのは、目に見えるウェアのチョイスやメイクといった見た目だけのものではない。セクシークイーンとしてのキャラクターの確立。そこが取材対象とし秀でているのではないか。
見た目は元より、立ち居振る舞い、発する言葉。それらの1つ1つがセクシークイーンを作り上げているのである。それがどんなときでも崩れることがないからクイーンなのだ(少なくとも我々の前では)。
例えば立ち居振る舞い。カメラマンが1人で彼女のプレーシーンを撮影していても、バーディ奪取の瞬間にシャッターを押せば、カメラに向かって目線を送って自然にポーズをとれる。端的に言えばパッと見で“映える”写真を撮れるのである。それは、たとえスコアが悪くとも。ここ最近、カメラマンに手を振る選手が圧倒的に増えたが、明らかにシネの影響だ。2年前にカメラに手を振る選手なんてほとんどいなかったのだから。
もう1つ、彼女は言葉にとても気を遣う。通訳を介している以上、どこまでがシネの言葉なのかは計り知れないが、聡明であることは確かだ。記者に対し、必ず見出しになるようなこと、言って欲しいことを彼女なりの言葉で表現できる。記者が質問に詰まれば、自分からこちらが食いつく言葉を口にする。今や恒例となった翌日のウェア予告も、記者が忘れて取材を終わろうとすれば「今日は聞かないんですか?」と茶目っ気たっぷりに笑って思い出させてくれる。
彼女がたった2年でかなりの日本語を話せるようになったことも、言葉が持つ力、怖さを知っているからだろう。異国から来た人間が、その土地の言葉を話せば好印象や親近感を抱くことを分かっているのだ。それを「私、勉強しているので」と努力を押しつけるのではなく、「ヒアリングができるようになってきたので、私の前で日本語を話すときは悪口も分かるので気をつけてください(笑)」と冗談めかして言うのだ。そこにはいやみも、努力をしていますというアピールもない。
彼女が言葉に気を遣っていることは、通訳を見れば分かる。シネにつく通訳には、ただ日本語が話せる、というレベルの人はいない。流ちょうでなければ務まらないのだ。現に以前、シネが求めるレベルに達しない通訳はすぐに替えられた。それだけ発信することに気を遣っているのである。
フォトジェニックで、かつキャッチーな言葉を並べてくれる。記事を書く側からすればこんなに頼りになる選手はそういない。なんといったって「困ったときのアン・シネ」となるのだから。メイン原稿となる選手の保険として最高の人材だ。何ならメインに昇格しても何の問題もない。
なぜそうしているか。それはもちろん自分のファンのため、もっと言えば自分のファンになってもらうためだ。そのためにはメディアに取り上げてもらわなければならない、という考えからだろう。
ここまで書くと、「他のゴルファーもちゃんとメディア応対をしてください、ということか?」と思われるかもしれないが、そういうことではない。特筆したいのは彼女のメディア応対ではなく、“セクシークイーン”というキャラに対しての、非常に高いセルフプロデュース力である。
なぜなら、これはゴルファーだけに留まらず、自分のブランド力を高めるという意味では我々のようなサラリーマンにも多いに生かせる部分はと考えるからだ。自分がなりたい像、自然にできるものを描いて、そのためにどんな格好をして、どんな発言をして、何をするか。簡単にできるようで、そうできるものではない。そこをとことん突き詰めることでキャラが生まれ、価値が生まれてくる。
セクシーなウェアを着ているからといっても、最初は取り上げられても、成績を出せなければブームは一過性のもので消える。キャラが受け入れられるもので、かつ強固なものでなければここまで人気は出ていない。例えば報道陣に対してわがままを言ったり、別の選手の悪口を言っていたりすれば2年間も取り上げられ続けることもなかっただろう。
シネは今季の推薦が決まっている試合は全て終了、来季の出場権をかけたQTに対しても「考え中です」とまだ明言をしていない。つまり先週が日本での見納めだった、という可能性もあるということである。そんな最後の取材となるかもしれない時でも、いつもと変わらないセクシークイーンの姿を見て、プロフェッショナルを感じた次第である。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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