<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇25日◇武蔵丘ゴルフコース・埼玉県(6585ヤード・パー72)>
東京方面から開催コースの武蔵丘ゴルフコースへ向かう途中、道路脇に今大会の大きなポスターが掲げられている。大会名の横に昨年の優勝者である永井花奈の写真がしっかりと入っているが、さすがに本人がそれを見逃すはずはなかった。
「あまり自分の写真とかゴルフをしている姿を見るのって好きじゃないんです」という永井だが、理由を聞いてみると、お腹が出ているように見えるからだという。それほどでもないと思うが、21歳のお年頃にとっては気になるところなのだろう。
その永井だが、今季は前半戦をまずまずの成績で乗り切っていたものの、8月の「CAT Ladies」以降、10試合中6試合予選落ちと、極度の不振に陥っていた。その理由は細かい数字にこだわり過ぎていたからだ。「何ヤードに落として、何ヤード転がしてというように細かく考えていたんですけど、それだとスイングが硬くなってしまうんです。その結果、調子を落としていたので、今はピンを見て、この辺ぐらいに打っておけばいいかなというように変えました」と永井。さらに、真っすぐ打つことへのこだわりも捨て、今はあえて曲がるボールを打つようにしているという。
「このライなら左へ曲るとか、風なら右へ曲りやすいなとか、あらかじめ考えて置き、それに合わせた打ち方をします」。たとえば、ツマ先上がりのライなら、左へいきやすいので、曲がりを小さくするのではなく、曲がる分右を向いて構えるようにしたのだ。その結果、真っすぐ打つよりもピンを狙いやすくなった。
「調子が上がった状態でこの大会を迎えられるのは楽しみです。今年は目標としていた優勝をまだ果たしていないので、この大会で達成できれば最高ですね」という永井。コースに対してもいいイメージがあることは間違いない。大会連覇できるのであれば、多少のお腹が出ているぐらいは目をつぶってもいいのでは!?(文・山西英希)
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