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ささきしょうこ 優勝の理由は…ボールを止められる力と冴えた勝負勘【辻にぃ見聞】

「スタンレーレディス」で涙のツアー2勝目を挙げたささきしょうこ。勝利の余韻さめやらぬなか、「樋口久子 三菱電機レディス」でも、逆転での今季2勝目を果たしたが、ささきの勝利の要因について、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏に聞いた。
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■優勝争いの最中でもまったく焦りの表情を出さなかった
2日目を終えて、10アンダーとした首位・三ヶ島かなと2打差の2位に位置していたささき。前半9ホールを終え、三ヶ島がスコアを落としたのに対し、ささきは2打伸ばして試合を引っ張る立場に。小祝さくらが追いかけているなか、後半9ホールを2バーディ・ノーボギーとし、結果的に2位以下に2ストローク差をつけて勝利を飾った。優勝がかかったサンデーバックナインのなかで、辻村氏が注目したのは、ささきの“表情や振る舞い”。
「スタンレーレディス優勝時にもキーポイントとなりましたが、ささきさんの強みは“スピンの効いた高い球”。スタンレーレディス開催コースの東名カントリークラブは、アップダウンがきつく、砲台グリーンも多いロケーションでした。そして今大会はグリーンが固く締まっていて、かつ12.5フィートと速く仕上げられていた。ささきさんはドライビングディスタンスの数値は平均以下(229.10/76位)ですが、フェアウェイをしっかりと捉え、持ち味の高さのあるショットでボールを止めることができていたのが、要因のひとつです。
ただショットの良さに加えて、パッティングで勝負ができていなければ、短期間で2勝はできません。トータル12アンダーにのせた終盤16番でのバーディパットを見ていましたが、約5mの難しいスライスラインを決めた。下りのパットで、グリーンのスピードも速い。“なんとか逃げ切ろう”という意識が生まれてもおかしくない状況で、狙いにいったうえで決めきった。“ここでもう1勝をつかむんだ!”という気概を感じましたね。このホールだけでなく、追いかけられる立場になっても、焦る雰囲気、弱みを感じさせる素振りは一切なく、終始表情が締まっていた。ひとつの勝ち星がこれほど違う顔を生むんだな、と驚きましたね」
OUTコースとINコースを比べて、INに難易度の高いホールが集まっているのが武蔵丘ゴルフコースの特徴。守りに入る意識が高まりやすい状況のなか、焦りが周りに伝われば、つけいるスキが生まれる。ひとつスコアを落とせば、さらに焦りが高まる。平常心でいられない状況のなかで大切なのは“自分自身の判断を、力量を、信じる力”であり、それが勝負勘がさえているといわれる選手の強さである、と辻村氏。ささきと三ヶ島の差は、グリーン上での振る舞いだった。
「単独首位からスタートした三ヶ島さんの最終日のフェアウェイキープ率は14回中14度の100%。自身の強みである曲がらないショットを披露できていたので、ショットの状態は良かったはず。ですが自分が先行して伸ばしたい、という気持ちのなか、序盤から空回りした部分は少なからずあったと思います。終盤のパッティングシーンを見ても、自信が満ちあふれている、というわけではなかった。これが優勝争いの難しさですね」
■小祝さくらは今季4度目の2位フィニッシュ、地力を固める練習力
優勝したささきを最後まで追いかけたのは、小祝さくら。背中を捉えられなかったものの、今季4度目の2位フィニッシュとなった。終盤の16番パー5でトータル10アンダーにのせて迎えた17番パー4で、3パットのボギーとしたことで3打差となり、優勝は遠のいたが、このホールはあくまでチャレンジした結果だと辻村氏。
「17番は約9mのバーディパットを1.5mオーバーさせ、返しは外しましたが、指導するコーチの立場として、ファーストパットで手前にショートさせなかったことが重要だと思っています。勝負しにいった結果の3パット、守りにいった3パットであれば、当然前者に価値がある。この場面でしっかりとカップを越えてきたからこそ、最終18番でのバーディがある」
小祝は「ゴルフ5レディス」で申ジエ(韓国)にプレーオフで敗れて2位、翌週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」も好調を維持して6位フィニッシュしたが、以後、9月半ばからはショットに乱れがあったという。だが、どんな日でも休まず練習に励むことで、今大会までの全試合出場(34試合)を続けながら、終盤になってまで結果を残すことができている。
「いまは全試合出場するつらさを噛みしめながら戦っています。予選通過できようが、できまいが、試合が終わったら必ず練習できる精神力がある。肉体的に疲れてくると、どうしてもテークバックを手先で上げるようになります。するとバックスイングのタイミングが早くなり、トップポジションに違和感ができる。それを解消するために、体と連動する意識で“どれだけゆっくりテークバックできるか”を染み込ませる。その部分を、日曜日・月曜日につねに調整しています。賞金ランク上位にいるなかで、休むのは簡単ですが、終盤でも取り組みを継続できることで、どんどん地力が固まっていく。年間フル出場できる機会に経験を積んで、初めて、休養を入れながらのスケジュールを組んでいける。年間全試合出場できるのは今後の財産になりますから」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。今季アマ2冠を達成した吉田優利も門下生。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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