<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 初日◇1日◇PGMゴルフリゾート沖縄(7,270ヤード・パー72)>
先週の「マイナビABCチャンピオンシップ」で15位タイに入る活躍を見せた手嶋多一。今週は吹き荒れる風と硬いグリーンが待ち構える難コースを相手に、ベテランの存在感を見せつけた。
これぞ沖縄というロケーション!バックに青い海が広がる会場【大会フォト】
スタートの1番パー5からイーグル奪取と絶好調。3番ウッドで打ったセカンドは「右のバンカーに入ったと思った」とフィニッシュが取れず、すぐさまボールの行方を追ったが、バンカーを越してピンから6mほどのエッジについた。「いいラインで、それが奇跡的に入った」とこれを沈めて、同ホールではこの日たった一人のイーグル。
その後も順調にスコアを伸ばし、1イーグル・4バーディ・2ボギーの「68」でホールアウト。4アンダー・6位タイにつけ、「ナイススタートでした」と自身も納得の初日となった。
「コースとの相性はいい」と笑顔を見せる。昨年大会は25位タイに終わったものの、初日に「69」、2日目に「66」をマークして5位で最終日を迎えている。加えて、19年前にツアー初優勝を挙げたのも沖縄だった。1999年の「ファンケル沖縄オープン」では、トータル13アンダーで並んだ奥田靖己とのプレーオフを制して初優勝。「こういう硬いグリーンと風は大好き」と、今年も南国での熱戦で活躍が見られそうだ。
「できれば10位以内に入りたい。今の時期は賞金も大きいので、少しでも順位を上げられたらと思っている。シード獲得は厳しいかもしれないけど、粘りたい」。賞金シードは22年継続中だが、現在賞金ランクは80位。シード獲得ラインの65位まではもう少しだが、ここからは賞金総額2億円の高額トーナメントが続く。終盤で一気に巻き返し、23年目のシード獲得へ。ベテランは、ここからが腕の見せ所だ。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>