<TOTOジャパンクラシック 初日◇2日◇瀬田ゴルフコース 北コース・滋賀県(6,659ヤード・パー72)>
日本での知名度が一気に高まったのは、9月に行われた「日本女子オープン」。3連覇を目指す畑岡奈紗に競り勝って、日本1勝目を挙げた。「何回もいっていますが、日本のファンは本当に素晴らしいし、プレーをするなら日本のファンの前がいい」とはリップサービスとはいえ、日本人としてはうれしいところだろう。
【写真】ジャパニーズ・ティーをたしなむユ・ソヨン
11月2日(金)に開幕した「TOTOジャパンクラシック」初日は圧巻の7バーディ・ノーボギーの「65」。単独首位発進を決め、「3日間大会は初日に飛び出すのが大事になってくる。その意味では最高のスタートです」と、プラン通りだったと話す。
先週、先々週と「パッティングの調子が悪かったけど、今日はよく入ってくれた。それでもいくつか打ち出しの方向が良くなかったので、そこを修正するのと、ショットのリズムも速くなっていたから、練習して週末を迎えたい」と、試合後も調整を施し、万全の状態を造り上げて、残り2日間を迎える。
万全でなければいけない理由がある。「今まで、試合の全ラウンドでボギーなしのラウンドはありません。過去には、アニカ(・ソレンスタム)がこの大会で3年間ボギーなしだったと聞きました。私もぜひやってみたい」と、目指すのはパーフェクトな勝ち方だ。
今季は「調子が上がらない」と話しながらも、米国女子ツアーで1勝を挙げ、世界ランキングも現在3位。「ここまでの成績は5段階で“B”。今週勝つことができればシーズンを終わって”A”だったといえる」と、気合が入る。
この日は畑岡と同組で、大勢のギャラリーを引き連れてのラウンド。プレー時の真剣なまなざしから、一気に増えた日本のギャラリーには日本語で「ありがとう」とともに笑顔で返す。ソヨンにとって今や日本は大切な国となった。シーズン締めくくりに向けて、大好きな日本での最後の週末。絶対にノーボギーで駆け抜けてみせる。(文・高桑均)
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