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“天才科学者”B・デシャンボーの「2つの力」【舩越園子コラム】

ラスベガスで開催された「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン」最終日は、一時は4人が首位に並び、大混戦になりそうな気配だった。だが、16番でイーグルパットを沈めたブライソン・デシャンボー(米国)が抜け出し、2位に1打差で見事に勝利。25歳にして早くも米ツアー通算5勝目を挙げた。

終盤、最終組の3人の姿は実に対照的だった。ルーカス・グローバー(米国)は2009年に「全米オープン」を制し、メジャータイトルを手に入れた選手だが、その後は成績低迷。今年5月には妻によるDV(ドメスティック・バイオレンス)でグローバー自身と母親がケガを負い、妻が逮捕される事件が起こった。
それでも這い上がり、踏みとどまり、優勝争いに絡んだグローバーにエールを送っていたファンは多かっただろう。しかし、72ホール目はロストボールになりかけたボールが制限時間ぎりぎりで見つかり、救われたと思った直後、次打を池に入れてトリプルボギー。いいことと悪いことが次々に起こるのは、ゴルフも人生も同じである。
最終組のもう一人、ピーター・ユーライン(米国)はアクシネット/タイトリストCEO(現会長)を父親に持ち、10年全米アマ優勝を引っ提げて鳴り物入りでプロデビューしたものの、ようやく米ツアーに辿り着いたのは18年の昨季だった。
今大会で初優勝に迫り、そして逃した。ユーラインも光と陰の間を行ったり来たり。近年は陰のほうが多いのかもしれない。
がっくりと肩を落とすそんな2人の傍らで、デシャンボーの堂々としたプレーぶりが際立っていた。16年にプロ転向し、17年に初優勝。昨季は年間3勝を挙げ、今大会の優勝は通算5勝目。順風満帆なキャリアに見えるかもしれないが、デシャンボーの人生にも、いいことと悪いことが次々に訪れ、彼もまた光と陰の双方を経験してきた。
独自の物理的知識や分析に基づいてゴルフをするデシャンボーは「mad scientist(狂った科学者)」「天才科学者」などと呼ばれているが、いつだったか彼がこんなことを言っていた。
「僕は天才じゃない。子供のころは成績が悪くて、他の子供に追いつくためにみんなの何倍も何十倍も必死に勉強した」
その姿勢をプロゴルファーになった今でも保ち続け、不調を好調へ、苦悩を喜びへ、自力で変えるべく、一心不乱に邁進する。デシャンボーの強さは、そこにあるのだと思う。
今大会の開幕前、デシャンボーの発言がまたまた大きく取り上げられた。ゴルフルールが大幅チェンジになる19年1月からは「全米オープン以外ではピンフラッグを抜かずに立てたままパットする」と彼は言った。それは、フラッグスティックの素材と太さの関係からボールを弾き返す確率を割り出して語った言葉のようで、真偽のほどは不明。
だが、そんなことを公言できるということは、すでにデシャンボーが新しいルールを学び、あれこれ研究分析する努力を行なっている何よりの証しと言える。堂々と持論を唱えるデシャンボーの姿が奇異に見えることはあるだろう。だが、自分と自分の論理を100%信じ、何も恐れず前進していくデシャンボーの「信じる力」は素晴らしい。「自信」とは、そういう力のことを指すのだろうと頷かされる。
勝利への弾みになった16番のパー5。デシャンボーの第2打はグリーンをわずかにこぼれ、デシャンボーは目を覆って落胆した。だが、カラーのやや外側からパターで寄せた10m超のイーグルパットは、カップにぐいぐい引き寄せられ、そして沈んだ。
「僕は、ただただメカニクスを信じていた」
他人の何倍もの努力と自分を信じる力。この2つの「力」で、デシャンボーはこれからますます強くなる。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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