<伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前情報◇7日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6,741ヤード・パー72)>
目標の“上方修正”だ。マンデートーナメント(主催者推薦選考会)で今大会の出場権を手にした安田彩乃が、当初の予定を変更し、賞金ランク50位以内の選手に与えられる来季シード権の獲得を目指す。
現在、約2007万円で賞金ランク55位につける安田。賞金シード目前まで迫っているが、これは3週前に行われた「マスターズGCレディース」での活躍が大きい。賞金総額1億8000万円のビッグトーナメントで単独3位に入ったことで、一気に1260万円を上積み。その日を境に、「全然考えていなかった」というシード獲りが現実味を帯びる話となった。
それまでは、QTからの来季出場権獲得を狙うため準備を続けており、当初はその時点で出場資格のあった今月15日開幕の「大王製紙エリエールレディス」をスキップし、20日から行われるサードQTへの準備期間にあてるつもりだった。しかし状況が一変。マスターズ-翌週の「樋口久子 三菱電機レディス」で予選落ちを喫したこともあり、「チャンスがあるなら狙いたい」と大王製紙−への出場を決意。今週の「伊藤園レディス」も含め、残り2戦でのシード圏内突入を狙うことにした。
「今回のマンデー(トーナメント)は絶対に通りたいと思っていて、通過することができました。いい結果を残したい」。伊藤園レディス開幕2日前の7日(水)に、安田は改めてシード確保への意気込みを示した。そして「自分ができる精一杯のことをしたい」と力強く口にした。
だからといって、バタバタと何かを変えることはしない。今季は「スタジオアリス女子オープン」から「リゾートトラストレディス」まで6試合連続予選落ちも経験。この時には「本当に今やっていることは正しいのだろうか?」と疑心暗鬼にも陥ったという。しかし、その後もコーチと二人三脚、それまで取り組んできたことを信じて戦ってきた。
「調子も悪くないですし、できないとは思っていません。自分にあまり期待はしすぎず、これまでやってきたことを信じてプレーしたい」。人事を尽くして天命を待つ。安田の勝負の2連戦が幕を開ける。
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