<伊藤園レディスゴルフトーナメント 初日◇9日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6741ヤード・パー72)>
今季の国内女子ツアーも残りあと3試合。シーズン終了のカウントダウンを告げる「伊藤園レディス」が開幕した。
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初日の最終スタートは、昨年大会覇者の福田真未と、賞金ランク1位のアン・ソンジュ(韓国)、3位の鈴木愛という組み合わせになった。それぞれが強い気持ちを胸に18ホールを回る。
昨年、賞金シード喪失の危機に立たされながら、今大会でツアー初優勝を決め“大逆転”でのシード保持を成し遂げた福田。ここを「人生を変えた大会」と位置付けており、当然思い入れは強い。「優勝を目指し、大会を盛り上げたい」と連覇に向けて意気込みを見せている。
そして、今大会最大のトピックとなるのが、賞金女王の行方だ。今週、ソンジュは、優勝で文句なしで4季ぶり4度目となる女王戴冠が決まる。「優勝するのは簡単ではないし、結果も私が決められることではない」と自然体でのプレーを目指すことを強調したが、その言葉からは並々ならぬ覚悟も伝わってきた。
そこに待ったをかけたいのが、鈴木と、現在ランク2位の申ジエ(韓国)だ。次戦以降にもつれこんだ場合でも、残り3試合で1勝を挙げないと女王の座をつかめない2人。鈴木は「差を縮めて宮崎(最終戦)に行きたい。今週は大事」と、開幕前から闘志を燃やしている。平常心を強調したジエも、頂点に立ちたい気持ちは同じ。この三つ巴の戦いは最終日まで目が離せない。
3日間競技ながら、賞金総額1億円(優勝1800万円)という高額大会には、女王候補3人はもちろん、賞金シードを目指す選手たちも目を光らせる。来季にもつながる、実りの大会とするのは一体誰か?早朝雨がぱらつき、一日曇り予報が出されているグレートアイランド倶楽部で、熱き3日間が始まった。
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