<伊藤園レディスゴルフトーナメント 初日◇9日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6741ヤード・パー72)>
最近5試合で3度のトップ5入りと好調が続く松田鈴英が、この日も活躍。4バーディ・ノーボギーで、首位と2打差の3位タイ。絶好の位置で初日のラウンドを終えた。
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プロテスト合格が昨年というのがウソに思えるほど、順調なシーズンを送る松田。トップ10入り7度、賞金ランクも約5077万円で15位と、すでに国内女子ツアーをけん引する一人となっている。だが、先週、地元・滋賀県で行われた「TOTOジャパンクラシック」で、海外勢のプレーを見て思うところがあった。それが「日本とは全然違う。飛距離も体格も凄くて…刺激をもらいました」というものだった。
9月の「日本女子オープン」では、最終的に優勝したユ・ソヨン(韓国)と練習ラウンドを実施。この時も「足の筋肉がすごい。あれくらいトレーニングをしないといけないんだ…」と口にしていたが、再びその思いを胸に抱くことになった。
自身も今季のドライビングディスタンスで247.37ヤードの9位に位置するなど、飛ばす選手の部類に入る。しかし「(TOTOでは)普通でした。私が完璧なショットを打っても、同じかたまに抜かされる。飛んでいると浮かれている場合ではないと思いました」と世界の広さを痛感。ワールドクラスを目の当たりにする機会が増えた今年。現在167cm、54kgとほっそりとした体の筋力アップの必要性を感じた。“マッチョ化”を図り、パワフルなプレーを手に入れるのが今後の目標となってくる。
これまでも定期的にトレーニングを積んできたが、今週に入り初めてトレーナーに自らの体を見てもらうと、『よく、これで今までやっていたね』と言われるほど体幹の弱さなどを指摘された。そこで今年オフの合宿では、そのトレーナーに帯同してもらい、一から体作りに励んでいく。
「今はしっかりとした食事を摂るのも晩御飯だけ。もっと食べてトレーニングをしていきたい」。まだ20歳とスタイルなども気になりそうなお年頃だが、「世界でプレーしたいと改めて思った」という目標達成に向けても、目指すのは脱スリムだ。
ちなみに、その細い体でどうやって飛距離が出せるのかと本人に聞いてみると、「体のバネと、切り返しの早さはよくほめられます」とのこと。持ち前の身体能力に、パワーが兼ね備えられれば夢が叶うのも、遠い未来ではないのかもしれない。(文・間宮輝憲)
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