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松田鈴英は首位T浮上も「私は厳しい…」　ドライバー不調に約5年使用の前モデル投入も

＜大王製紙エリエールレディスオープン 3日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山（6525ヤード・パー72）＞

首位タイ浮上にも「今の状況からしたら私は（優勝は）厳しい」とばっさり。トータル13アンダーまで伸ばした松田鈴英から中々景気の良い話は出てこない。
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理由は絶望的なドライバーの不調。トータルドライビング（ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算したランキング。ドライバーの上手さを現す）で8位という自身の武器の調子が上がらない。「曲げまくりです。治らない。左にばかりいきます」。昨日までドライバーを持ったホールでも、クリーク（5番ウッド）を握る場面も目立った。

それでもこの順位で上がってこられたのは元々飛距離があるため、クリークでもある程度戦えたこと。そして「唯一いい」というアイアンショットのおかげだ。それでも「セカンドの距離が残るからいつもよりも中々ピンに付かない。明日は厳しい戦いになると思う」と表情は厳しいまま。

そんな状況でも「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」、「伊藤園レディス」に続く3度目の最終日最終組に入った。首位で迎える最終日もこれで2度目だ。「経験を生かしたいですね。優勝を意識しすぎないことだと思う。これまでは優勝を意識しすぎて、グダグダになっている。自分のプレーと目標スコアを出すことだけ考えてやりたい。5つは伸ばしたいと思います」。“何も考えずにできそうですか？”と記者から質問されると、「やるんです！」と力強く答えた。

ラウンド後には、「樋口久子 三菱電機レディス」で現在使用している『XD-3』に替えるまで約5年間使用していた思い出の『J815』の投入も示唆した松田。ドライバーに集中して戦うことで、優勝争いを意識せずにできる、という良い方向に向く可能性も十分にある。そうなれば悲願の初優勝が見えてくる。（文・秋田義和）
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