<ダンロップフェニックストーナメント 最終日◇18日◇フェニックスカントリークラブ・宮崎県(7027ヤード・パー71)>
前半はオールパーのラウンド。ところが後半に入ると、4バーディで一気に順位を上げた石川遼。トータル6アンダーまでスコアを伸ばし、24位タイで大会を終えた。
2週連続の予選落ちから復活の手応え。懸念点だったドライバーに光が見えた。「フェースとボールがくっついている時間が長くなってきた。4日間スイングを変えたりとか合わせたりといった微調整はなかった」と、開幕前に施した“ドライバー鉛ベタベタ作戦”でスイングに思い切りを取り戻した。
「今はミスをしても、自分の感覚と実際に飛んでいる弾道が合ってきている。ストレスが軽減されている」と、ティショットに自信が戻り、表情は充実感と期待感にあふれる。
次週はホストプロとして出場する「カシオワールドオープン 」。「優勝だけを目指して頑張りたい。そういう自分の思いにちょっとずつ内容がついてきている」と出てくる言葉も力強い。これまでは、自分を鼓舞する言葉が多かったが、この日の内容を見れば、確かな手応えを感じているといって良さそうだ。
初日から内容の良さを口にしていた石川。ようやく内容と結果が合致した。あとは2年間遠ざかっている優勝をもぎ取るために、最後のピースを求めて次週の高知に飛ぶ。(文・高桑均)
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