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“そういう意味の”お疲れ様ではありません！手嶋多一、逆転劇ふたたびなるか

＜カシオワールドオープン 事前情報◇21日◇Kochi黒潮カントリークラブ・高知県（7335ヤード・パー72）＞
記者のもとに姿を現すなり、「長い間、ありがとうございました。え、そういう意味のお疲れ様じゃないの？（笑）」と冗談を飛ばした手嶋多一。22年もの間賞金シード選手としてツアーを牽引してきたが、50歳を迎えた今年、シード獲得に黄信号がともっている。
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現在賞金ランクは88位。2014年の「日本プロゴルフ選手権」優勝での複数年シード（優勝の翌年から5年間）があるため、来季のツアー出場資格自体は残っているものの、賞金シード22年の歴史に幕を引くのは惜しい。「26歳から今までずっとシードをとり続けてきましたが、今年はさすがに…。3日目、最終日に悪いことが多くて、年を感じた1年でしたね」と、体の変化を痛感した1年を振り返る。
「自分では悪くないと思っているのにスコアにならないというのが、一番辛い。そういうズレがなかなか調整できずにここまで来た。今年は反省しつつ、この悪かったことをきっかけに優勝争いできるように頑張りたい」と次に向けての言葉を口にしたが、本大会といえば、2007年に“大逆転劇”を見せた場所だ。
07年は欧州ツアーを主戦場としていたため、このカシオワールドオープンが国内ツアー5試合目だった。首位と3打差から出た最終日に「65」をマークして逆転勝利を果たし、ツアー優勝者など30人のみに出場が限られる最終戦への出場切符もつかみとった。「あの時とは年も違うけれど、最後までちゃんと諦めずにやるつもりです。来年は合間があればシニアも出たいとは思っているけど、できるだけレギュラーに足を置いて、まだまだ粘って頑張りたいですね」。ここで「お疲れ様」と言うわけにはいかない。（文・谷口愛純）

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