<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇24日◇宮崎カントリークラブ・宮崎県(6471ヤード・パー72)>
小刻みにスコアを伸ばしながら3日目を終えた成田美寿々。2アンダー、1アンダー、3日目も3バーディ・2ボギーの1アンダーでトータル4アンダー。首位と6打差ながら、6位タイから最終日の大逆転につなげる。
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初優勝も5打差を大逆転。2勝目も6打差と逆転劇を演じ、「逆転の成田」の異名をとる。「ミスは出るもの」と自覚。攻撃的なスタイルで一発を秘めるところが成田の魅力だ。データも成田の爆発を後押しする。
成田が今季優勝した大会は3試合。うち2試合は4日間。昨年、2年ぶりに優勝を果たした「大東建託・いい部屋ネットレディス」も4日間。2014年には「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で4日間初優勝を遂げるなど、3日間大会が主流の女子ツアーにおいて、4日間競技を得意としている。
データを見ると成田は第4ラウンドの平均ストロークが「69.1429」で1位。ところが、ファイナルラウンド(3日間大会の3日目、4日間大会の4日目)の平均ストロークは「70.0823」で2位。「どちらも1位になるようにしたい。最終日に強い成田美寿々を見せたいです」と、気合十分だ。
絶好調ではないなか、ショット、パットともに苦戦をしながらこの位置。最終日は猛チャージが必要となったが、爆発しなければいけない理由がもう1つ。1ラウンドあたりのバーディ数だ。「やっぱり最低でも4に届かせたい」という。現在の1位は「4.0141」で鈴木愛、2位が申ジエ(韓国)で、成田は「3.6813」で3位。今季の達成は難しいが、「それくらい獲らないと、カバーできない」と、ボギーを打っても倍々でバーディを獲れば勝てるという算段だ。
「ちなみにアリヤ(・ジュタヌガーン)は4.5くらいですから、それくらいほしいですよね」と、1ラウンド平均「4.43396」を目標として、来季はバーディ女王を目指す。まずは、今季4勝目に向けて、ファイナルラウンドに強さを見せる。(文・高桑均)
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