<ファイナルクォリファイングトーナメント 初日◇27日◇東急グランドオークゴルフクラブ・兵庫県(6456ヤード・パー72)>
アン・シネ(韓国)が国内女子ツアーに初参戦し、“セクシー旋風”を巻き起こしてから約1年半。今年は「周りからセクシークイーンと呼ばれています」という“次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュ(韓国)が日本ツアー出場権をかけて「ファイナルQT」に出場。初日に2アンダー・14位タイとまずまずのスタートを切った。
この日は「自信のあるクラブ」と話すロングアイアンが大活躍。3番パー3のティショットで4m、4番は140m(韓国人選手のヒョンジュはメートル計算)から3m、5番も140mから3mにつけるなど、この日奪った3連続バーディは全て6番アイアンが生んだもの。「ちょうどそのくらいの距離が残っていい感じにいけました」とテンポ良くバーディを重ねた。
「日本ツアーに出たい気持ちはずっとあった」というヒョンジュ。このタイミングで決意した理由には、ルール変更が大きく関わっていた。今年2月に、2019年度からクォリファイングトーナメントに出場できるのは正会員のみに変更。これまでのように正会員でなくてもQTで上位に入り単年登録をする、ということができなくなった。それを受けて「規則が変わると門が狭くなると思ったので、日本に出ることを決めました」と決意の理由を話している。
1994年生まれの24歳と若手の部類に入るが、ゴルフを始めたのは11歳と遅め。それも「その時は授業を頑張らないといけない環境だったので」と本格的に取り組んだのは14歳だった。憧れの選手は始めたときにはすでに活躍していたミシェル・ウィー(米国)。「とてもパワフルでああいう選手になりたいと思った」と話す。
だが、“セクシークイーン”の片鱗は幼少時からあった。「幼稚園のころから着る服を自分で決めないと嫌な性格でした」。強いウェアへのこだわりは、生まれながらのものである。172cmという身長もクイーンと呼ぶにふさわしい。なお「体重とスリーサイズはヒミツです(笑)」とのこと。
今季は韓国ツアーの出場権を有しておらず下部ツアーを中心に戦った24歳は、「受かれば日本でやりたいと思います」と覚悟を決めている。すでに日本語の勉強を始めており、最近覚えた単語は「ドウイタシマシテ」。プライベートでも日本に来るという親日家の新たなセクシークイーンは、このまま日本への切符を手にできるのか。
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