<ファイナルクォリファイングトーナメント 最終日◇30日◇東急グランドオークゴルフクラブ・兵庫県(6456ヤード・パー72)>
トータル6アンダーの5位タイで最終日を迎えた脇元華は、「泣きそうになった」という“波乱のラウンド”を乗り越え、トータル3アンダー・23位で来季前半戦出場権を獲得した。
前日まで3日続けて「70」をマーク。着実にスコアを重ね、上位に名を連ねた脇元だったが、この日は2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「75」と最後の最後で苦しんだ。6番は2度バンカーにつかまるなど3オン3パットのダボ。続く7番もバンカーにはまってボギーと、“砂地獄”の一日となった。「涙目になりながらラウンドしました…(笑)」と苦しかった一日を振り返った。それだけにホールアウト後には、「貯金(スコア)があってよかったですー」と安どの表情を浮かべ、ホッとした心中を口にした。
脇元にとっての2018年は「人生を変えた一年」となった。昨年の国内QTはエントリーミスによって出場することができず、出場試合を求めて台湾にも渡った。5月の同国ツアー「サンポレディス」ではプロ初優勝。7月には3度目の挑戦でプロテストに合格し、そしてこのQTで来季の出場権を手にした。「台湾での優勝が自信になりました。そのまま調子をキープして乗り切ることができました」。21歳に大きな意味をもたらす1年となった。
来年、主戦場をレギュラーツアーに移す。「待ちに待ったレギュラーの試合。これからやるべきことはたくさんある。バンカーも嫌いだし、飛距離も伸ばしたい。パターの精度も上げないといけない」。1月には台湾ツアーへの出場も考えており、短いオフにも羽を伸ばす時間はなさそうだ。伸びしろ十分。身長174cmの大型ルーキーが、その真価を証明する。
<ゴルフ情報ALBA.Net>