「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を終え、幕を閉じた今季の国内女子ツアー。今シーズン優勝者、賞金ランク25位以上など精鋭のみが出場できる大会の狭き門をくぐって出場した選手たちに、“今シーズン一番印象に残っている一打”を挙げてもらった。今回は、国内通算16勝のテレサ・ルー(台湾)。
女子ファイナルQTから三浦桃香やセクシークイーンの写真を1000枚以上お届け
2011年から国内ツアーフル参戦中のテレサが初優勝を手にしたのは13年の「ミズノクラシック」。日米共同大会で初白星を挙げると、翌年からはまさにテレサの時代だった。14年は公式戦2勝を含む3勝。15年も公式戦1勝を含む5勝。続けて3勝、4勝と昨年まで、圧倒的な強さを見せてきた。
昨年は最終戦で勝利。今季も賞金女王争いに食い込むと見られていたが、まさかの未勝利に終わった。トップ10は9回で予選落ちは1回のみと安定感は光ったが、ドライバーが曲がるシーンが目立ち、優勝につなげることができなかった。
そんなテレサが選んだ今年の1打は、意外なものだった。「今年はあんまりいいと思えたものがなかったけど、一番を挙げるとしたらNOBUTA GROUPマスターズGCレディースのロブショット」。最終日の16番でグリーンの右手前に外すと、そこからオーバーして今度は左にこぼれた。「ピンは左エッジから3、4ヤード。上げるしかなくて、それで一か八かのロブショット。ぴったりついてナイスボギー!」と、テレサらしい笑顔で答えた。
「完璧なロブショットだったので覚えていますが、最初からそんなところに外すなよ!」と1人突っ込みまで入れるほど記憶に残っているという。最終的には7位タイ。今季最後のトップ10となった試合だった。
今季苦しんだショットメーカーのテレサ。不本意な成績で終わってしまったのを象徴するように、ベストショットがロブショット。来年こそは本来の強さでキレキレのショットを選んでほしい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>