最新ゴルフニュース

【LPGA新人戦 選手紹介】ジャン・ジェナリン「これまでの努力が報われました…プロテスト合格は神様からのプレゼントですね」

12月6〜7日の日程で開催される「LPGA新人戦 加賀電子カップ」。近年稀に見るスコアの伸ばし合いとなった2018年LPGAプロテストを突破した第90期生・21名が出場するが、それぞれの選手の個性を紹介する。

父は自転車競技の記録保持者、母はバスケットボール選手。そんなアスリート家庭で育ったのが中国・河南省出身のジャン・ジェナリンだ。両親から譲り受けた175cmの恵まれた体格と、愛くるしいルックスも魅力の22歳は、日本でゴルファーとして成長することを強く願っている。
そんな中国美女がゴルフと出会ったのは11歳の時。父親が趣味としていた競技に興味をもったのがきっかけだ。練習場について行きながら、そのうち自分でもクラブを握るように。しかし、「アスリートの大変さを知っている両親は、私に選手の道を歩んで欲しくなかったみたいで…」と、最初はあくまでも“遊び感覚”だった。
本格的に取り組み始めたのは、大学進学を考えるようになってから。「当時、アメリカの大学に行きたいと思っていたのですが、ゴルフがうまければ、受け入れてもらえるという話を聞いて。それで力を入れました」。この時の判断が、ジェナリンをゴルフで生きていくという人生へと導いた。
すると中国のナショナルチーム入りを果たすトップアマへと成長。この時になると、米国の大学進学ではなく、プロになることが優先事項になった。現在、上海体育大学院在学中のジェナリンだが、これまでに欧州ツアーのQTに挑戦し、試合への出場経験も持つ。米国ツアーへの挑戦も考えたが、これは距離などを考慮し断念。そして視界に入ったのが日本ツアーだった。
そんなタイミングで日本ツアーの規定変更が決定。来季からは正会員でないとQT受験ができなくなることを知った。プロの肩書を得ないことには、日本ツアーで戦うことができない。そして「受かるとは思わなかったけど、挑戦してみようという気持ちでした。もしそれで会員になれたら光栄だと思いました」とプロテストを受験した。
しかし、いざテストが始まると、きっちりと結果を残して、最終テストはトータル10アンダー・14位タイ。見事合格を果たした。
「合格したということは、正直言うとびっくりしたというのが本音です。強い選手もたくさん受験していたので、まさか自分が受かるとは。これまでの努力が報われました。きっと神様からのプレゼントですね」
今季はステップ・アップ・ツアーにも13試合に出場。8試合の予選通過、賞金ランク77位（約132万円）でシーズンを終えた。まだまだレベルアップの必要があるというのは、自分が一番よく分かっている。
「今の私のレベルはまずステップで頑張って、実力をつける段階です。レギュラーに行くために、もっともっと磨かないといけません。最終的に行けるならば米国ツアーにも挑戦したいですね」
同じ中国出身で、日本ツアーも経験し、海外メジャー女王、世界1位へとのぼりつめたフォン・シャンシャンが憧れの人物。「日本ツアーは雰囲気がすごくよくて、距離も近い。時差もないので中国選手は目指している人が多いです。レベルも高いので、選手としてレベルアップするのに最適です」と話したこの地で“ポスト フォン・シャンシャン”を目指していく。
「日本のゴルフファンの方達が、中国の選手にもっと注目してくれると嬉しいです。私たちも頑張るので、応援よろしくお願いします」
異国で受ける声援は、何よりも力となる。両親と同じくアスリートの道を選んだ22歳の成長を、これからも見届けていきたい。
ジャン・ジェナリン プロフィール
〇所属：フリー
〇1996年11月15日生まれ
〇出身地：中国河南省
〇身長175センチ、体重67キロ
〇血液型：A型
〇ゴルフ歴：11歳〜
〇趣味：ゲーム、ショッピング
〇憧れのプロ：フォン・シャンシャン

<ゴルフ情報ALBA.Net>