「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を終え、幕を閉じた今季の国内女子ツアー。今シーズン優勝者、賞金ランク25位以上など精鋭のみが出場できる大会の狭き門をくぐって出場した選手たちに、“今シーズン一番印象に残っている一打”を挙げてもらった。今回はツアー通算12勝の上田桃子。
上田桃子のドレス姿は…大人の雰囲気がムンムン【写真館】
2017年は「中京テレビ・ブリヂストンレディス」を制し3季ぶりのツアー優勝を果たすと、「マスターズGCレディース」でも勝ってシーズン2勝。しかし、今季は未勝利で終えることになった。さらに8月の「CAT Ladies」からは、2カ月間で予選落ち3度。夏場を過ぎたあたりから、なかなか成績の上がらない日々を過ごした。
そんな上田に“今年の一打”を聞くと、日米共同開催の「TOTOジャパンクラシック」の名前が挙がった。場面は最終日の最終ホール。ここでのバーディパットが頭に残っているという。
2日目を終え、首位と5打差の5位タイだった上田。2011年(当時はミズノクラシック)以来となる大会制覇を目指し、最終日に臨んだ。1番をバーディ発進すると、17番までに3つスコアを伸ばす展開。そして最終パー5では、残り79ヤードのサードショットを4mの位置につけた。
「今季はパット練習をずっとしてきて、これは思った通りに打てました。一番嬉しかったですね。この時期はリコー(LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)に行きたいという気持ちが強かったですが、これで出場が決定的になったのもあって思い入れが強いです」
フックスライスの複雑なラインを読み切り、これを沈めた上田は力強いガッツポーズで喜びを表現。最終的にはトータル14アンダーで優勝した畑岡奈紗に2打及ばなかったものの、2位タイに入り約1171万円を獲得した。賞金ランクを19位まで上げ、この時点でリコーの出場資格となる25位以内を確実なものにした。
「いい集中で打てたと思います」。そう胸を張って誇れる一打が、最終戦へと導いた。ちなみに、上田にここぞの場面のパットシーンに臨む時の気持ちを聞いてみると…。「とにかく、いいイメージを湧かせることですね。『入れたい』と思うのではなく、入るイメージを強く持って望んでいます」。こうやって、今までに数々のクラッチパットをカップに沈めてきた。
【上田桃子・2018年の主要成績】
「リゾートトラスト レディス」3位T
「ヨネックスレディス」2位T
「TOTOジャパンクラシック」2位T
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