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海外メジャーに挑戦しやすい規定が追加？　国内女子ツアーの2019年度規定変更を“予習”

今週18日（火）に行われた来季の国内女子ツアー日程発表。賞金総額・大会の減少や、会見の席で行われた小林浩美会長による放映権問題の説明などで何かと話題の一日となった。日程発表に合わせて、その日は来季のトーナメント規約・規定の改定も発表された。2019年の女子ツアーを楽しむうえで“予習必須”の改定部分をここで紹介！
最終戦でLPGA隆盛を熱弁する小林会長【写真】
■複数年シード権の行使開始年は選手にお任せ？
これまでの規定では、メジャー勝利などで得られる複数年シードは、獲得した翌年から発生していた。しかし19年からは行使開始年を獲得翌年から10年間が過ぎるまで任意で決められるように変更となる。
これまでは賞金シード権と複数年シードを二重で保持している場合、複数年の権利の恩恵が少なかったが、これにより恩恵の強化と、複数年シードの価値を高めることにつながる。
■優勝シードを獲得した選手も賞金シード選手と同様の義務が発生
賞金シード選手には、「各年度のLPGAツアーの開催試合数の60％以上の数の試合に出場しなければならない」など数々の義務が生じるが、これが前年度優勝者まで拡大。
かつて優勝シードの期間は、勝利した大会から1年間だったが、現在は翌シーズンを終えるまでの出場権が付与され、フル参戦が可能となっている。その現状を踏まえ、来季から義務対象者が変更になった。同様に、前年度欠場競技の出場義務（同一大会の2年連続欠場不可）なども賞金シード選手と同様に。
■海外メジャーへの出場も推奨！
これまで明文化されていなかった海外メジャー出場時の規定が追加。新たに、海外メジャーなどの主要大会に出場した場合、国内ツアーの出場試合数に加算されることが決定した。
これにより前述した「60％出場規定」などを気にすることなく、海外への挑戦が可能となった。協会も「より海外メジャー競技に参戦しやすい環境とするため」と理由を説明。
■プロアマを棄権すると本戦出場ができない場合も…
現行の規定では、プロアマを棄権した場合、1打でもプレーしている場合は本戦への出場が可能となる。しかし、このルールが“厳格化”される。
来季からは、欠場または棄権した場合はプレーの有無にかかわらず本戦への出場ができなくなる。ただし、不測の事態を想定し、年1回に限り、欠場または棄権した場合でも本戦に出場できるという規定も加わった。
■競技成立を目指すため…　
セカンドカットを新設、その際の決勝ラウンド進出者数も変更となった。大会規定ホール数の終了を目指すために、セカンドカット規定を新設。セカンドカット後の最少人数は30位タイまでとなり、カットされた選手にはその時の順位により賞金配分が行われる。
またこれにともない、競技短縮のため予選カットラインが変更される場合、そのラインと賞金配分対象が以下のように変更となる。
・出場108人以下→60位タイまでで順位配分（現状70位タイまでで、50位タイまで順位配分）
・出場120〜143人→70位タイまでで順位配分（現状80位タイまでで、60位タイまで順位配分）
・出場144人→80位タイまでで順位配分（現状90位タイまでで、70位タイまで順位配分）
■ステップ・アップ・ツアーからのレギュラー出場権が拡大
これまでステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング1位は、翌年のレギュラーツアー前半戦出場権を獲得していたが、来季から同2位までにその権利が与えられる。
今年の第1回リランキング時点で、前年度ステップ賞金ランキング10位以内の選手の成績が評価され拡大に至った。選手の育成・強化が掲げられるステップの役割がまた大きな意味を持つことに。
■最終戦出場枠が拡大
当該年のツアー優勝者や、賞金ランキング、ロレックスランキング上位者に与えられるシーズン最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。この出場枠が拡大する。
これまで大会開催前週までの賞金ランキング『25位』までの選手に与えられた出場権が『30位』までに変更。さらに18年は、9月18日時点のロレックスランク25位までと規定されていた部分も、19年は9月24日時点の同ランキング30位までに拡大。期間も1週間後にずらされることになる。
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