最新ゴルフニュース

5期10年の長期政権へ　渦中の小林浩美LPGA会長が再任か【選挙後の声】

放映権問題で揺れている日本女子プロゴルフ協会（LPGA）の理事候補者候補選任選挙が20日（木）、東京都内で行われた。
真剣な面持ちで放映権問題について語る小林浩美【写真】
出席者による投票数60票、不在者による郵送投票672票の合計732票が集まり、理事の体制が決まった。現職7名のうち6名が再任。来年3月に定年を迎える鈴木美重子専務理事の退任が決まっており、浅田真弓を新たに加えた計7名が理事候補となった。
各候補者の投票などは明らかになっていないが、現役選手の投票が少ないなど不透明さは変わりない。
昨日発表された来季の日程では、3試合が開催中止（資生堂アネッサレディスが新規開催）、実質2試合の減という内容には、選手から不満の声も出ている。小林会長はじめ、現体制が推し進めてきた各大会の放映権一括管理の交渉が主催者とのあいだで難航したため、期限内にまとまらず、開催決定が見送りのまま発表となった。
プレーヤーズ委員長の比嘉真美子は「十分なコミュニケーションをとることができなかった」と、協会側の不誠実な態度に不信感を抱いたというが、今後、新体制となって何か変わるのか。今回の選任者7人により互選が行われ、会長が決定。3月18日の社員総会で承認後、職務にあたるというが、7人中6人が変わらないとなれば、小林会長の5期目は確実とみられる（1期2年、2011年〜）。
今後への問題は山積みといえそうだが、これに対し小林会長は以下の通り述べている。
【小林会長の話】
このたび私たち7名が次の2年間、協会業務にあたらせていただくことになりました。これからも選手、会員、そして協会発展のため、この7人で頑張ってまいります。どうぞみなさまよろしくお願いします。
トーナメント部門とティーチング部門で成り立っている協会で、大きく言うとゴルフの普及拡大のためにゴルフファンを増やしてですね、本当にゴルフをやっていただける人口を増やす、というところにゴルフ業界団体の一翼を担う団体ですし、ゴルフファンのみなさまとか地域に根付いたレッスンなど、大いに役立つことになるだろうと思います。そういうところを来期以降も頑張っていきたいと思います。
2013年から中期経営ビジョンをつくって、協会の大目標を掲げながら、中期計画を掲げながらやっておりますので、引き続き2019年も最終年度でありますし、そこの目標の達成に向けて頑張るというところで、明確な目標でやっていきたい。
それ（放映権問題）については本当に守秘性が高かったので、ずっと長いあいだお話しする機会がつくれなくて、その意味では説明が十分でなかったというのは事実です。その点に関しては、会員の皆様には申し訳ないと思っています。しかし、今は全体の会員のため、選手のため、LPGAツアー発展のため、そして協会全体のためという大きな目的のために、本当にこの7人で、（鈴木）美重子さん含め7人でやってまいりました。そういう中で、本当にこういう方向に進むんだよ、それはどうしてなのかと、何のためにこういう風にするの、というのをですね、本当にあの、選手に理解が深まるように頑張ってまいりたいと思っております。
【理事候補】
■小林浩美
1963年1月8日生まれ、福島県出身
1985年プロ入会
2010年〜会長職、再任
■浅田真弓
1968年3月18日生まれ、愛知県出身
1991年プロ入会
新任
■寺沢範美
1960年3月18日生まれ、愛知県出身
1987年プロ入会
現理事、再任
■原田香里
1966年10月27日生まれ、山口県出身
1989年プロ入会
2017年〜副会長、再任
■松尾貴子
1961年6月17日生まれ、東京都出身
1986年プロ入会
現理事、再任
■松尾恵
1959年1月23日生まれ、佐賀県出身
1980年プロ入会
現理事、再任
■森本多津子
1962年11月4日生まれ、京都府出身
1985年プロ入会
現理事、再任
<ゴルフ情報ALBA.Net>