22日(土)に、中央区築地にあるPGMゴルフアカデミー銀座で、「熊本震災復興支援チャリティイベント」が開催された。4回目となる今回は、熊本出身の上田桃子、有村智恵、笠りつ子の3人が集結。子どもの部と大人の部の2部制で、会場に詰めかけたファンとの時間を楽しんだ。
【写真】智恵ちゃんがエスカレーターを上がってきた!
熊本を震災が襲った2016年に、古閑美保が発起人となり発足した本イベント。最初は汐留での募金活動から始まり、以降は古閑、有村、笠の3人で継続開催してきた。今年は古閑がタイで行われている「アマタフレンドシップカップ」に主将として参加していることもあり、上田が参加。レッスンやゴルフ対決、トークショー、写真撮影などを通じて、地元・熊本復興に向けたチャリティ活動を行った。
人気・実力ともにトップのプロ3人が集まることもあり、12月2日から始まった参加募集は希望者多数により“即クローズ”。子どもの部には親子30組、大人の部には100名が参加し、和気あいあいとした時間が過ぎていった。
子どもの部では、トッププロが子どもたちに“圧倒”される場面も。レッスン会は、プロからのワンポイントアドバイスのあと、指導するプロと参加者によるニアピン対決を実施。プロは1球、ジュニアは3球の持ち球で、よりピンに近づけた方が勝利となるハンデ戦ではあったが、「全然勝てない!」というプロの声が響きわたる結果となった。“連戦連敗”だった有村だったが、頼もしいジュニアの姿に「小学生たちの感性が強くて、体が大きくなったら将来が楽しみな子が多かったです」と言って目尻を下げた。
そんな有村だったが、来年のプロテストを受験するという高校生との対決は「これで勝てば、これまでの負けはチャラになりますね(笑)」と“真剣勝負”。これには見事勝利し、きっちりと“プロの洗礼”も浴びせた。上田、笠の2人も「小学生は少し教えたらすぐうまくなる」(上田)、「ほんとうに今の小学生は上手」(笠)と感心しきりの様子で、ジュニアのプレーを眺めていた。
イベント後、「年に1回の楽しみですし、みんな喜んでいたし成功してよかったです。ジュニアとふれあえたのもよかった」と話した笠の言葉に、上田、有村も同調。気持ちを一つにして臨んだ会は、最高のフィナーレを迎えることができた。
大人の部の参加費(5000円)や、チャリティ抽選会への参加チケット購入代などが熊本に寄付されるのだが、今年の総額は100万円超えを達成。グッズの抽選会には女子プロのみならず、石川遼ら多くの男子プロからもアイテムが提供され、ファンを喜ばせた。これに上田は「熊本の震災に対して、たくさんの選手が協力してくれてありがたかった。続けていくことで、震災が人々から忘れられず、県民が明るく過ごせる源になる」と感謝の言葉を口にした。
今週18日には、熊本で行われてきた「KKT杯バンテリンレディス」の来季中止という悲しいニュースが飛び込んできた国内女子ツアー。これに対して3人は「やって欲しいという気持ち。あきらめずに(開催希望を)伝えていきたい」(笠)、「残念。熊本県民で(2007年には)優勝もして、かつ震災があった場所。何とか存続してもらいたい」(上田)、「試合が(熊本で)行われると信じている。選手として声を上げていきたい」と“継続開催”を訴えていく構えだ。
「イベントを通じて、そしてゴルフを通じて、熊本を元気にしていきたい」。最後に有村が話したこの言葉をこれからも続けていくためにも、熊本での試合開催の道を選手達も模索していく。
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