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ザンダー・シャウフェレのなににも翻弄されない強さ【舩越園子コラム】

米ツアーの2019年初戦、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズが早くも幕を閉じ、新年最初のチャンピオンに輝いたのは、5打差から逆転勝利した米国人、ザンダー・シャウフェレだった。
今大会の開幕前、いや、試合が始まってからも、大きな注目を集めていたのは新ルールにまつわる諸々だった。
1月1日から施行された新ルールは、従来のルールをよりシンプルに、よりわかりやすくしたものとされている。とはいえ、選手にとっても一般ゴルファーにとっても、新しいものは不慣れゆえ、どうしても違和感が付きまとう。
ピンフラッグを挿したままパットしたり、膝の高さからドロップしたり、赤杭エリアの中でソールしてもいいのだと頭でわかっていても、長年の習慣の逆を行うことに抵抗を覚えるのは当然であろう。
そんな状況下、ルールに関係する出来事は早くもいくつか起こった。ダスティン・ジョンソンはハザード内で自分のボールを確認するために拾い上げてもいいという新ルールを知らず、それをせぬまま打って、結果的に誤球のプレーとなり、2罰打を食らった。逆にウエブ・シンプソンはボール探索中に誤ってボールを踏んでしまったが、新ルールに救われてノーペナで済んだ。
まだ近代のゴルフルールが定められていなかった古(いにしえ)の時代のゴルファーたちは、「あるがまま」というゴルフの“鉄の掟”にのっとり、ボールを崖下に打ち込んだら危険を冒してでも崖下に降り、そこから崖の上をめがけてショットし、上り切らなかったら何度も打ち直し、そうやって、ときには命がけでプレーを続けたと言われている。
時代が進み、ハザード、OB、アンプレアブルなどという言葉と概念が生まれ、近代ルールが定められたとき、それは選手に対する大きな救済となるものではあったが、“昔のルール”下でプレーしてきたゴルファーたちが近代ルールにどれほど驚き、戸惑ったかに想像を馳せれば、今年から施行された新ルールは、そこまで大きな変化ではないと思えてくる。人々が新ルールに慣れるまでに、さほど時間はかからないだろう。
ましてや、昨年優勝者ばかりが集うエリートフィールドでの優勝争いが新ルールに翻弄されることはまるでなく、選手たちはこれまで通り、いや、これまで以上に素晴らしい戦いを披露してくれた。
逆転され、2位に甘んじたウッドランドは、米ツアーの記録によれば、首位または首位タイで最終日を迎えながら7度目の敗北を喫したことになる。
確かに、記録の上ではそうなのだが、少なくともこの日のウッドランドは、不調だったわけでも乱れたわけでもなく、彼自身がチャンピオンに輝いても何の不思議もないほどの好プレーを見せていた。
だが、5打差の4位からスタートしたシャウフェレが、ウッドランド以上の好プレーで大逆転劇を演じた。そういう動き、そういうドラマが見られたことこそが、今大会の一番の見せ場だったと言っていい。
「クレージーな1日だった。ナーバスだった。言葉にならない」
ボギー発進としながらもチップインを含む2イーグル・8バーディ・1ボギーでコースレコードに並ぶ「62」をマークし、通算23アンダーでウッドランドを1打上回ったシャウフェレは、自身の猛追と逆転勝利に興奮と戸惑いを見せ、「クレージー」を繰り返した。
だが、言葉とは裏腹に、最終日のシャウフェレのゴルフは終始、安定したリズムと正確性を誇り、その根幹が揺らがなかったからこそ、たとえナーバスでもスピーチレスでも、見事な逆転勝利を飾ることができたのだ。
なににも翻弄されない強さがシャウフェレを新年最初の勝者に導き、これからも彼の武器になっていくのだと確信できた。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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