ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

山口すず夏はまずはリシャッフル突破を 上原彩子は今年が勝負!【小田美岐に聞くLPGAツアー2019】

7日(木)に「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」で今シーズン初戦を迎えた横峯さくら、上原彩子、山口すず夏の日本勢3選手。世界最高峰の米国女子ツアーで戦う3人の今季展望を、WOWOWなどで解説を務める小田美岐に聞いた。
プロ初戦ながら…山口すず夏はこの笑顔【大会フォトギャラリー】
まずはなんと言っても山口すず夏さんですね。山口さんのプレーをしっかりと見たことはないのですが、偉いな、すごいなと。あの畑岡奈紗さんでも一年目はとても大変だったのに、お父さんが帯同してくれるとはいえ、高校卒業してすぐにアメリカツアーに参戦することを決めた。東京五輪に出場するためには世界ランキングを上げる必要があり、いくら米ツアーの方が上がりやすいにしても、決断するのはとても大変だったと思います。心の底から頑張って欲しいと思います。
ただ、畑岡さんの状況と違うのは、会場に行くと同年代の畑岡さんがいることです。いるのといないのではやっぱり違う。練習ラウンドなどを一緒にできると思うし、畑岡さん自身は自分のことでいっぱいいっぱいな部分もあると思いますが、帯同している畑岡さんのお母さんから「どこに行けば何がある、何が食べられる」などの情報を入手できるので、山口さんはそれを活用することができる。また、朝会場に来たときに「おはよう」と同じ日本人である畑岡さんから言ってもらえるだけで、ホッとできると思う。全部が英語の中で関係者から日本語で話しかけられるのはとても安心するものです。
とはいえ、いきなり『シード獲得』まで期待してしまうと可哀想な気がします。山口さんは、まずはリシャッフル(日本ツアーでいうリランキング)までに頑張って稼いで、一年間出る権利、次のリシャッフルまでの試合に出られる権利を得ることが第一歩かなと思います。彼女自身あんまり大きい目標を掲げると、自分で自分を傷つけてしまうと思う。まずは少しずつアメリカツアーに慣れていって欲しいですね。どれだけジュニア時代にゴルフが上手だった選手も、毎週試合がある環境というのは初めて。体力的にも精神的にもとてもきついもの。日本でもフル参戦初年度が終わった新人はみんな「こんなに疲れると思わなかった」と言っているくらいですからね。
横峯さんは去年の秋ごろ見たときに、一時期よりも体が戻ってきたなという印象を受けました。かなりやせていましたからね。東京大学と連携して色々やっているようですし。
また、彼女は日本人には珍しいタイプですが、あまりギアにこだわりがあるタイプではなかった。その部分について今年は色々やっているみたいですし、そういった部分での楽しみもありますね。
上原さんは今年が勝負だと思っています。テッド・オーさんがコーチになってから飛距離も出てきているし、トレーニングもすごくいい感じで良くなっていると思います。ただ、ちょうど今、からだ的にはピークを過ぎて落ちていく中で、落ちる直前にいいコーチと会って距離が伸びた。このままアメリカでやり続けられるのかどうか。そういう分かれ目の一年だと思います。
本当は去年のうちに優勝すべきだったと思います。勝てそうな試合はいくつかありましたから。去年の春に見ていたときは「シーズンが終わるまでに勝つんじゃないかな」と思っていました。ただ日曜日の最後の最後で、「私勝てるのかな?」というような迷いが出てしまって自滅、というのが何試合かあって。あれがもったいなかったですね。年齢的にも去年よりきつくなってくると思うし、今年の方がハードルが上がったかな。ただ、ゴルフは本当に悪くないです。
だから、今までのように『全部の試合に出て全部優勝を狙う』というのではなくてもいいのかなと思います。とはいえ、彼女の場合『この試合にピークを持って行けば…』というのは何か違う気がします。上原さんはいい意味で不思議ちゃんというか、ネガティブにものを考えない。「ここ日本人に不利じゃないの?」と私たちが思っていても、本人は「そんなこと考えたことありません…」というタイプ。だから私としては日本人には3日間大会の「ショップライトLPGAクラシック」や「ウォルマートNWアーカンソー選手権」が向いていると思いますが、そういったことはちょっと違うのかなって。
去年も優勝争いをしたのはメジャー大会。しかも距離が長くて日本人がこれまであまり活躍ができていないといわれている「ANAインスピレーション」でした(最終結果8位)。みんながみんな「飛ばないと絶対に優勝争いできないコース」と思い込んでいるのに、上原さんだけがそんなこと意に介してない、みたいな感じでした(笑)。日本人でもあそこのコース平気なんだ、って私も考えを改めましたから。だから、彼女だけはどこが有利、どこにピークを持っていくというのはいい意味で計算ができない。それはメンタルが強いということの裏返しでもありますけどね。
小田美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を務めることも多い。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る