<ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン 事前情報◇12日◇ザ・グレンジGC(オーストラリア)>
豪州決戦2戦目を前に、初戦を振り返る。今年からの新規大会として行われた、米国女子ツアーとオーストラリア女子ツアーの共催大会「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」。3日目を終えて、ツアー4勝目がかかる野村敏京と初優勝がかかるキム・カウフマン(米国)の優勝争いに注目が集まった中、大会は混戦模様となっていった。
【写真】会場にはオーストラリア恒例・コアラも登場!
3日目に続いて風に苦戦する選手が続出した最終日。上位の選手がスコアを落としていく中、粘り強くポジションを守っていたのがセリーヌ・ビュティエ(フランス)だ。首位と2打差の2位タイからスタートし、前半4ホールで2ストローク落としたものの、「後半はトップとの勝負でプレッシャーもあるから苦しくなると分かっていたの。だから、リーダーボードも見ないでただ自分のプレーをしようと思った」と、スコアを崩した直後に連続バーディを奪ってボギーを帳消しにしてバックナインに突入した。
上位の選手が後半に入って続々とスコアを崩す中、後半で1バーディ・1ボギーの粘りを見せて、なんとかスコアを崩さずトータル8アンダーでフィニッシュ。後続に2打差をつけて、米国女子ツアーで初優勝を手に入れた。
勝利が決まった瞬間、母国から駆けつけた友人から祝福のシャンパンシャワー。フランス人選手が米女子ツアーに優勝するのは史上4人目。偉業達成に「なにもかもが素晴らしい大会だった!プロになってからずっとこれを目標にしてきたし、今はただ…、もう、うれしすぎる!うれしいんだけど、実感が全然湧かないの」と、ときおり言葉を詰まらせながら喜びを爆発させた。
フランス人優勝は4人目だが、勝利数としては6勝目となる。「優勝って簡単なことではないと思うから、とにかく達成できたことがうれしくて仕方ない。」と、輝く優勝カップに負けない笑顔を見せた。
今週の舞台もオーストラリア。ますます国際化が進むツアーにおいて、どんな選手が飛び出すのか。期待は膨らむばかりだ。
■歴代のフランス人選手の米女子ツアー優勝
・カトリーヌ・ラコステ
1967年「全米女子オープンゴルフ」
・アンナ・マリ・パリ
1983年「サマリアントルコクラシック」、92年「ショップライトLPGAクラシック」
・パトリシア・ムニエル・レブー
2002年「ステートファームクラシック」、03年「クラフトナビスコ選手権」
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