<ホンダLPGAタイランド 最終日◇24日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>
ようやくスコアを伸ばせた。「ホンダLPGAタイランド」最終日、山口すず夏が5バーディ・4ボギーの「71」でラウンド。これまでの3日間はオーバーパーと苦戦していたが、最後にようやくアンダーパーを記録した。
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とはいっても、口をつくのは厳しい評価。「アンダーで回ることはできましたし、昨日よりもプレーは良かったですが、後半ドライバーが乱れたりした。もっと伸ばせたという気持ちがあるので、悔しいです」。まだまだ満足できる数字ではない、ということだろう。
これでプロデビュー戦となった「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」から3試合が終了し一区切り。ここまでの評価は「まだまです」という。ここまでの試合で必要性を感じたのが“ショットの精度”と“メンタル面”。特に精神的な部分については、まだまだ足りないという。
「もうちょっとガツガツではないですが、私は2〜3連続バーディはあっても、4、5連続までいったことがない。どこか自分で遠慮ではないですが、ブレーキをかけてしまっているのかなと。もう少し目の前の一打に集中することが大事。18ホール全体を見てしまうというか、あくまで自分とコースとの勝負なのに周りを見すぎてしまっているような気がしています。ハマればもっとスコアを伸ばせると思うのですが、実際はできていないのでもっと練習したい」(山口)
そんな中で参考にしたいのが、2日目に同組で回ったリディア・コ(ニュージーランド)だという。「リディアはその日5アンダーだったのですが、“すごいな!”というショットがたくさんあったわけではない。ソツなくチャンスについたところでバーディ、ミスしても寄せてパー。そういうゴルフができるようになりたい。ショットの精度はもちろん、世界一になった選手なので見習っていきたいと思います」と大きな財産となった。
次戦は3月末の「キア・クラシック」の予選会に出場する予定。それまでは約1カ月空くことになり、その間は日本で研鑽を積む。「この3試合で成長した部分は見つかりません。もっともっと練習しないといけないと思います。まだまだ実力不足だと思いました」と話す18歳。数々の刺激と課題を手土産に、しばし雌伏の時を過ごす。(文・秋田義和)
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