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東京五輪、リランキング、さらには結婚… 様々な変化が選手に与える影響は?【殿堂入り・森口祐子がうらなう2019国内女子ツアー】

いよいよ来週、2019年の国内女子ツアーが開幕する。昨年も、し烈な女王争い、ベテランの復活、そして新世代の台頭…など多くの話題を提供してくれた。今年のツアーも熱戦多数となること必至。そんな一年を、日本プロゴルフ殿堂入りを果たした永久シード保持者、ツアー41勝の森口祐子がうらなう。後半となる今回は、来年に迫った東京五輪や制度改革がツアーにもたらす影響について語った。
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■東京五輪出場をかけた争いにも注目
−前回話してもらった今季の戦力構図、注目選手以外で、見どころはどういった部分になるでしょうか?
「来年の東京五輪を見据えている選手は多いと思う。(現在世界ランキング日本勢最上位で)核となる、畑岡(奈紗)さんのアメリカでの活躍も含め、『五輪に出るんだ』という気合みたいなものを選手が見せてくれると、よりワクワクするシーズンになりますね」
−東京五輪を意識した発言をする選手も増えてきました
「今の女子ゴルフは、トーナメントの質、賞金額など他の女子スポーツに比べて恵まれている部分は多い。そのなかで、国を背負う、世界のアスリートと交流するなど、ツアーとは別のベクトルに位置する五輪というものを意識した戦いは、大きな付加価値をツアーに与えてくれるはず。2020年への足がかりにしてもらいたいですね」
−開幕前には放映権問題の影響で、日程変更など“ドタバタ劇”もありました
「この件については、本当に主催者の皆さまに理解をいただけたのか危惧する部分もあるし、今シーズンは手放しで喜んではいけない状況でスタートします。魅力ある団体を維持するためには、それぞれの仕事をきっちりとやり切ることが大事。女子プロの団結力が問われる一年になります」
■リランキング、QT資格、産休規定…制度改革について
−昨年はリランキング元年で、後半戦の出場権をかけた戦いも、し烈でした
「選手側、そして応援する人達にとっても、『安心していられないぞ』というハラハラドキドキを与えてくれました。“一発逆転”という言葉も強く意識できましたし、スポーツの醍醐味を感じました。いい意味で注目を集めることができたと思います」
−成功といってもいい制度変更でしたか
「安全圏に入れず、常に先が危ぶまれるというなかでチャレンジしていく選手を多く見ることができました。底知れぬ魅力を発掘したという意味で大成功だったと思います。“不安定さのなかにある魅力”。それを引き出すことができたのではないでしょうか」
−そのなかで、今後クリアすべき課題みたいなものは見えましたか?
「選手にとっては、『安心できる位置で後半戦を迎えたい』といったことから、序盤戦で休めず体力維持が難しい部分はあったのではないでしょうか。黄金世代が活躍できたのも、この体力面の影響が働いたのかもしれない。あとは大会ごとに賞金の差もあり、不均衡なところもあった。海外のようにポイント制にするといった考慮は必要になるかもしれない。どんな世界でも、新しいものを導入した時は賛否はあるものです」
−QT資格が変わり、単年登録の選手にとっては今後に大きな影響を与える一年にもなります
「この変更については、厳しくなったという表現をする人もいるかもしれないし、メリット・デメリットの両面をはらんでもいます。ただ、これまで選手の肩書きが不明瞭で、それが弊害になってきた部分もある。スポーツ選手に求められる“透明感”を出して、選手達には堂々とした生き方をして欲しい。そのなかで成熟したプロゴルファーがたくさん出てきて欲しいですね」
■女性アスリートと結婚
−協会は「女性アスリート団体として当然」と産休制度などの改正を進めていますが、その流れはどうお考えでしょうか?
「女子の団体なので、結婚・出産に対して色々とシミュレーションができ、柔軟な対応がとれるのは夢ともいえること。『結婚して子供ができたら試合には出られません』では、これまでのプロゴルファーとしての在りようが否定されてしまう。授乳期が過ぎたら、また復帰できるというのは女性団体としてはウェルカムな考え方」
−“元祖ママさんゴルファー”ともいわれる森口さんですが、当時は大変さを感じることも多かったですか?
「当時は、女性が子供を持つことで、何かを獲得できるという時代ではありませんでした。『仕事は仕事』と割り切ってやるしかなかった。しかし、いくら制度が充実しても、競技の性質上、復帰後も1週間家を空けるという事実が変わることはない。そうなると、制度以上に周囲のサポートが必要になってきます。ただそれを差し引いても、1年経ったらまたプレーができるというのは、心くすぐられる部分だし、そこに向け協会が進みだしていることは評価したい。あとはバランスが大事になってくると思います」
−最後に
「ゴルフは他のスポーツより戦う時間が長く、自分と格闘する場面が多い。そんな時、ファンの方からの『頑張れよ!』の一言で目が覚めるというのはよくあることです。若い選手たちは、ファンサービスを力に変えているなと思う。昔は、そこにエネルギーを割くよりも練習がしたい、という風潮もあり、拒絶する…という場面もありました。
テニスの大坂なおみさんが、全豪オープン決勝を前にした練習場で、かなりの時間をサインに費やしている場面をテレビで見ましたが、他の競技から学ぶこともまだ多い。今年もファンと一体になってツアーを盛り上げていって欲しいですね」
今年はどんな盛り上がりを見せるのか。ニュースターの出現に沸いた昨年を超える、数々のドラマに期待したい。
森口 祐子(もりぐち・ゆうこ)/1955年4月13日生まれ、富山県出身。日本女子オープンなど通算41勝を挙げ、国内女子ツアーで6人しかいない永久シード保持者の1人。一男一女の母でもある。現在は解説者としても活躍中。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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