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「批判」ではなく「ゴルフ」と「笑顔」で盛り上がる米ゴルフ界へ【舩越園子コラム】

リッキー・ファウラー(米国)は2017年の「ザ・ホンダ・クラシック」覇者であり、米ツアー通算5勝目を挙げたばかりで勢いのある選手だが、今年のザ・ホンダ・クラシックへやってきたとき、彼に向けられた注目は、ゴルフやファッションや人柄に対するものではなく、新ルールにまつわる彼の批判に集中してしまった。
押しかけるファンへのサインに応じるファウラー【写真】
発端は前週の「WGC-メキシコ選手権」での出来事。シャンクしてOBを喫したファウラーは、新ルールに従って膝の高さからドロップすべきところを、つい従来のルール通り、肩の高さからドロップしてしまい、1罰打を科された。
「ショルダー・ドロップは、これまで28年間、慣れ親しんできたドロップ方法だからね」
昔の方法が五感に沁み込んでいるとはいえ、新ルールに違反するドロップをしたことは「非は僕にある」。しかし、新ルールそのものに納得がいかない様子のファウラーは声を大にした。
「ニー・ドロップする瞬間は、自分がバカに見える瞬間でもある。ひどいルール・チェンジだと思う」
ファウラーがこれほど強い語調で批判や不満を噴出させたことは、これまで一度も無かった。今年の「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」でもファウラーは優勝争いの真っ只中でドロップしたボールが池に転がり込み、新ルールに従って罰打を科された。それでも勝利を手に入れたが、新ルールに対する不満やフラストレーションは、彼の中で日々、堆積(たいせき)されていたのだろう。
そうした事情はファウラーのみならず他選手にもあるようで、ブルックス・ケプカ(米国)も新ルールに対する批判や不満を口にし、彼らを擁護する発言をしたジャスティン・トーマス(米国)は「バカげたルールだ」と、新ルールをあからさまに批判した。
ザ・ホンダ・クラシック初日、ファウラーはフリードロップする場面で、わざと膝を折り曲げ、背中越しに膝の高さから不格好にドロップして見せた。その場面を収めた動画は即座にSNS上に出回り、「これぞ、正しいドロップ方法」という皮肉が添えられていた。
「今年1月から、いろんな選手がニー・ドロップする格好悪さを見て、みんな笑っていた」
米メディアの記事の中には「新しいドロップルールそのものが、すでにジョークだ」という表現まで見受けられた。
ファウラーにも他選手にも、それぞれ言いたいことがあるのは理解できる。だが、首を傾げてしまう点もある。
R&AとUSGAによって新ルールの提言が発表されたのは2017年3月1日だった。その際、約半年のモニター期間が設けられ、プロ、アマを問わず、世界中からのフィードバックを募り、それらを再検討した上で2018年半ばに新ルール発表という流れになった。
その間、米ツアー選手たちには、ドロップ方法にせよ、他のルールにせよ、意見を言うチャンスは十分にあった。その段階でトッププレーヤーたちから「バカげている」「おかしい」という声が多数上がっていたら、新ルールは違う形になっていたかもしれない。
もちろん、実際に施行してみないとわからないこともある。今年1月に欧米両ツアーで問題化したキャディのラインアップに関する新ルールは、実例に基づいて解釈や適用の仕方が見直された最初のケースになった。そうやってトライアル&エラーの中で進化していくものも、あるのかもしれない。
だが、本来、普遍的であるべきルールがどんどん様変わりするというのも妙な話だ。少なくとも選手たちがルールに関する意見を述べる際に、子供たちの憧れの存在とはなり得ない言葉を使ったり、怒声を上げることは避けてほしい。
そんな中、救いだったのは、ルール批判で注目を集めてしまったファウラーがファンサービスにいつも以上に熱心に対応していたことだ。「最後の一人までサインしていた」というファウラーが、批判の言葉を口走る代わりにサインペンを走らせていた様子に、ほっとしたファンは多かったことだろう。
そして、そんなファウラーが週末に向かって調子を上げ、最後にはケプカとともに優勝争いに絡み、どちらも2位タイでフィニッシュしたことは、混沌とした今大会からの何よりの朗報だった。
ゴルフの試合がゴルフとみんなの笑顔で盛り上がる状態に早く戻ってほしいと願うばかりだ。
文・舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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