15日(金)、港区にあるメルセデスミー東京にて記者会見が行われ、メルセデス・ベンツ日本が日本ゴルフツアー機構(JGTO)とのオフィシャルパートナー契約を締結したことを発表。併せて今季から「メルセデス・ベンツ トータルポイントランキング」が制定された。
このランキングは、賞金ランキングとは別に9部門(パーキープ率、パーオン率、バーディ率、イーグル率、ドライビングディスタンス、フェアウェイキープ率、サンドセーブ率、平均パット率、平均ストローク)のデータをそのままポイント化して選手の総合力を測るもの。1位となった選手には、メルセデス・ベンツSクラスの車両と賞金が贈呈される。
2012年からオフィシャルパートナー契約を結んでいる女子ツアーには、すでにメルセデス・ランキングというものが存在している。だが、こちらは男子とは異なり各大会での順位や出場ラウンド数をポイントに換算し、年間を通じての総合的な活躍度が評価される。どちらかと言えば米国男子ツアーのフェデックスランキングに近いものだ。
この女子のメルセデス・ランキング、昨年は賞金ランキング2位ながら公式戦で3勝を挙げた申ジエ(韓国)が手にした。では男子のようなトータルポイントだった場合、誰が受賞していたのか。勝手に検証してみた(女子はバーディ率、イーグル率がないため、それぞれ平均バーディ数とイーグル数で代用)。
結果は以下の通り。
【2018年トータルポイントランキング】
1位:比嘉真美子(98pt)
2位:申ジエ(115pt)
3位:アン ソンジュ(121pt)
4位:鈴木愛(123pt)
5位:成田美寿々(225pt)
※参考:2018年メルセデス・ランキング
1位:申ジエ(598.5pt)
2位:アン・ソンジュ(540.5pt)
3位:比嘉真美子(540.5pt)
4位:鈴木愛(477.5pt)
5位:成田美寿々(399.0pt)
※参考:2018年女子賞金ランク
1位:アン・ソンジュ 1億8078万4885円
2位:申ジエ 1億6532万5295円
3位:鈴木愛 1億4023万4839円
4位:比嘉真美子 1億996万9185円
5位:成田美寿々 1億627万8614円
それぞれの部門によって大きく順位が入れ替わることとなった。唯一100を切ったのは賞金ランク4位の比嘉真美子。メルセデスランク1位のジエはドライビングディスタンスで58位だったことが順位を落とす結果につながった。賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)はほとんどの部門で上位につけたがイーグル数57位が大きく響くかたちとなった。
この通り「メルセデス・ベンツ トータルポイントランキング」は上手さだけでなく飛距離も必要。だからといって小技のスタッツが良くなくてもダメ。本当にバランスの良い選手が頂点に立てるのである。昨年の賞金王・今平周吾にして「今年は昨年以上にドライバーからパッティングまで気が抜けなくなった」と話すこのランキング。初年度の頂点に輝くのは?
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