<ヨコハマタイヤ PRGRレディス 2日目◇16日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6228ヤード・パー72>
首位と3打差のトータル4アンダーまで伸ばした黄金世代の渋野日向子が、初優勝も狙える位置で最終ラウンドに突入する。
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昨年のプロテストに合格し、今季はQTランキング40位の資格で参戦している。ジュニア時代にはソフトボールと野球に励んだ渋野。ピッチャーで速球派だったというソフトボールでは時速95キロは出ていたというから、そのポテンシャルは高いとみて良さそうだ。
風が強まった2日目は、9番からバーディ、ダブルボギー、バーディ、イーグルと、派手なゴルフながら、スコアを3つ伸ばして上位争いに食らいついた。「ダボを叩いても引きずらなかったので、成長していると思います」と、表情も明るい。
今季初戦となる今大会だが、このオフはクラブ契約がともにPING、さらには同じコーチに師事する縁で、シード選手の大出瑞月と合宿。「アプローチとパターがうまいので、参考にさせてもらいました」と、先輩の技を盗み、早速結果に結びつけた。
ちなみにその大出は、こちらもPING契約で2017年賞金女王の鈴木愛に練習ラウンドを申し込むなど、こちらも日本一のパット名人の技を盗もうと必死。そんな系譜から、渋野も自身に課した連続カップインのパット練習を終えるまではコースを出ることがない。
「昨日も最後でした」と、18時までの練習も当たり前。「私よりうまい人がいるのに、早く帰るわけにはいかない」と努力を重ねる姿は、今やPING選手の共通点。「鈴木愛さんのパッティングも見て研究しています」と、2日目を終えてのパット数は全体9位。ちなみに鈴木は1位タイ。大出は4位タイだ。
強風に低温。アップダウンが多くグリーンも難しいとされるコースでの快進撃。自身は「アンダーパーが出るとは思っていなかった」と目を丸くするが、努力が確実に実ってきた。経験不足ではあるが、まずは初めての優勝争いでどこまで戦うことができるのか。最終日は首位と2打差の鈴木と同組というのも何かの縁。真っ向勝負で先輩に挑む。(文・高桑均)
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