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R・マキロイを勝利へ導いた彼の過去【舩越園子コラム】

「プレーヤーズ選手権」で見事な逆転優勝を飾り、米ツアー通算15勝目を挙げたローリー・マキロイ。成績面から眺めれば、今年に入ってから前週までの5試合すべてで優勝争い、あるいは上位争いに絡み、全試合で6位以内と、いつ勝ってもおかしくないほど好調だったのだが、6戦目にして、ついに優勝を遂げたマキロイは、こう振り返っていた。
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「ここ数週間、勝てそうで勝てないことの連続だったけど、それが僕を今日の勝利へ導いてくれた。今年これまでの経験がなかったら、僕は今、こうして優勝トロフィーとともに、ここに座ってはいなかっただろう」。そんなふうに今年ずっと続いていた惜敗経験が糧になり、力になったのだとマキロイ自身は語っていたのだが、それを聞いた私が思い浮かべたのは、もっとずっと以前からの彼の経験と流れだ。私は私なりにそれらを振り返り、「それらが無かったら、マキロイは今年のプレーヤーズ選手権で優勝会見の場に座ってはいなかっただろう」と、今、しみじみ感じている。
マキロイがこれまで米ツアーで挙げてきた過去14勝の中で、私が見逃したのは2010年に「クエイルホロー選手権」で挙げた初優勝だけで、それ以外の彼の全勝利をつぶさに眺めてきた。
その中で最も印象的だったのは、2016年「ツアー選手権」を制したときのことだ。マキロイがウイニングパットを沈めようとしていたちょうどそのころ、ゴルフ界のキング、アーノルド・パーマーが静かに息を引き取った。
マキロイの優勝会見はパーマー死去の報と重なり、マキロイも関係者もメディアも、誰もが複雑な表情を浮かべていた。
翌年のマキロイは1勝も挙げることができず、不作の1年を過ごした。が、その翌年の2018年にパーマーの大会(アーノルド・パーマー招待)で復活優勝を遂げたときは、それが単なる偶然とは思えなかった。
そう、2016年の「ツアー選手権」で13勝目を挙げたときも、2018年の「パーマー招待」で復活し、14勝目を挙げたときも、もしかしたらパーマーはマキロイにゴルフ界の未来を託し、「あとは頼んだよ」と言っていたのではないか。そんなふうに思えてならなかった。
そのせいなのだろう。その後のマキロイの動向を眺めるたびに、「天国からの声」が聞こえてくるような錯覚を覚えた。
2018年の「マスターズ」最終日。パトリック・リードとともに最終組で回ったマキロイは、1番ティでギャラリーから割れるような拍手と声援を浴び、その大きさはリードに対するそれとは比べものにならないほどのものだった。
大きな期待を背負っていたマキロイにかかっていたプレッシャーは多大だったはず。案の定、マキロイはティショットを林へ打ち込み、いきなりピンチに陥った。だが、緊迫感が漂うオーガスタの1番で、彼は全身全霊をかけて見事なリカバリーショットを打ち、奇跡のようなパーセーブを披露した。一方のリードはボギー発進となった。だが、2番ティへ向かう際、リードの表情からは余裕すら感じられたのに対し、マキロイはまだスタートしたばかりなのに、すでに疲れた様子だった。
後から思えば、あの1番の発進の仕方が、すでにマキロイ惜敗を暗示していた。パワーとエネルギーの配分と維持。勝利への渇望とメンタル面のコントロール。そうしたことを上手く行えるようになるまでには、それらが上手くできなかったことによる敗北経験を重ねることも必要で、マキロイはそうした経験を過去に何度も積み、今年これまでの数週間でさらに積み上げてきた。
だからこそ、第5のメジャー、プレーヤーズ選手権で見事な逆転優勝を果たすことができたのではないか。私は、そう信じている。
文 舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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