いよいよ現地時間今週の4日(木)に海外女子メジャー初戦となる「ANAインスピレーション」が幕を開ける。昨年大会で優勝争いに加わり8位でフィニッシュした上原彩子は大きな戦いを前に何を思うのか。大会にかける思いを語ってもらった。
畑岡奈紗は米3勝目を挙げてこのポーズ【写真】
−一年に5つあるメジャーの中でANAインスピレーションはどんな大会ですか?
まず、ミッションヒルズというコースが自分の中ですごく好きです、なんて言うんですかね。どこを切り取っても「絵」みたいな景色。そういうコースはあんまりないので、場所がすごく好きです。そして、全日空さんが冠スポンサーという形なので、日本の企業がスポンサードしているメジャーという意味でも、他のメジャーとは違うのかなと思います。日本人として頑張りたいと思いますね。
−全日空さんになって雰囲気も変わりました
前はナビスコさんでしたが、今は全日空さんのコーポレートカラーの青が多くなり、雰囲気も変わりました。コースはもちろん一緒ですけど、そういった意味で全日空さんのカラーのトーナメントになってきていると思います。
−全メジャーの1番最初という意味ではいかがですか?
私は特に難しさはないですね。調整してやるだけだと思っています。
−去年大会では一時はトップに立つなど8位でした。改めてふりかって
本当に手ごたえもすごくある中でのプレーだったので、一時トップまで行って、パッティングも一応感覚はすごく良かったんですけど…。最終日に関しては、大事な時に入れきれなかった。そこで結局、最終的に優勝を逃した感じでした。「もうちょっとの“運”と“かみ合わせ“で獲れる」と手ごたえをすごく感じた一週間ではありました。
−逆に言うと、パターが入ってくれば戦える
そうですね、はい。ミッションヒルズはどらちかと言うと総距離もしっかりありますし、ロングヒッターが有利という風に言われてるコースではあるんですけど、去年は本当にショットの感じが良くて、実際に距離も飛んでいたので、そういった意味では、ちょっとしたかみ合わせというか、歯車が合ったらいけるかなという手ごたえがすごくあった試合です。
−ミッションヒルズをプレーする上で攻めるポイントや大切にしていることはありますか?
結構池も効いているコースなので、そういった意味でピンポイントに打っていかなければいけないところも出てきます。プレッシャーがかかった時には、池が本当に効いてくると思います。18番ホールはティーイングエリアも前に出る日もあったり、オリジナルの後ろから打つ時もある。技術も必要だけど精神的にも試されるコース。これがメジャーのセッティングなのかな、というのはすごく感じますね。
−ラフなどはいかがですか?
私が初めてでたときは、もっと長かったです、総距離は長いですけど、飛ぶだけの選手だったら何も勝負にならないというでした。ですが、今は比較的ラフがちょっと短くなっているので、中に入ってもそこまで苦じゃないのかな。前の方がもっとタフだった気がします。
−この大会で上位に来るために必要なこと
やはりある程度ショット力がないと。ショットメーカーじゃないと厳しいのかな、というのは感じます。ティショットも本当に「この枠の中に入れないといけない」といった場所があるので。あとは結構木が効いてくる感じがあるので、ちゃんと自分がイメージする軌道で飛んでいってくれないと木に当たってしまったり、その辺の難しさもあると思います。でも、最後はもちろんグリーンの勝負だと思うんですけどね。
−ミッションヒルズのグリーンの印象っていうのはどうですか?
そこまで癖はないのかな、と思っています。芽も考えて打てば、イメージのまま傾斜通りに転がってくれるグリーンかな、という印象があります。
−自分のストロークができれば。
そうですね。毎年コンディションがかなり良いので、ピュアに転がってくれると思います。
−キーホールを1つ挙げるとしたらどこですか?
やっぱり18番ホールですかね。ティも前後しますし、大事な場面ですから。
−最後に意気込みをお願いします
去年悔しい思いをして8位だったので、今年はもっと成長した自分で臨めると思っていま
す。メジャーですし、上だけ見て、勝つことだけ意識して頑張りたいと思っています。
上原彩子(うえはら・あやこ)/1983年12月22日生まれ。沖縄県那覇市出身・モスバーガー所属。父の影響で12歳からゴルフを始めると、日本女子アマチュアゴルフ選手権を優勝するなど頭角を現す。2004年のプロテストで、トップ合格すると、08年の「フジサンケイレディス」でプロ初優勝を挙げるなと日本ツアー3勝をマーク。13年に米ツアー参戦、現在は米ツアーを主戦場として戦っている。
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