<オーガスタナショナル女子アマチュア(予選) 初日◇3日◇チャンピオンズ・リトリートGC(米国ジョージア州)◇6355ヤード・パー72>
フィリピン生まれで6歳から小学校2年まで日本で過ごし、再びフィリピンに移り住んだサソウ・ユウカ(フィリピン)が、「オーガスタナショナル女子アマチュア」で15位タイ発進。上位30人が進む、オーガスタナショナルGCでの決勝ラウンドに向け上々の出だしを見せた。
安田祐香はオーガスタ女子アマでいくら丼【写真集】
72人が出場している第1回大会。女子競技としてはじめてオーガスタで行われる本大会決勝ラウンドの注目度は抜群。世界各国のトップ女子アマチュアが集結する中、昨年のアジア大会で金メダルを獲得したサソウも、オーガスタでのプレーを夢見てジョージア州に乗り込んだ。
現在17歳。小学校3年のときにプロを目指すことを決め、それならゴルフ環境が良く経済的にも負担の少ないフィリピンでということになり、生まれ故郷のフィリピンに戻った。以来、世界各地で行われるジュニア大会で活躍を見せてきた。
父親が日本人で母親がフィリピン人。日本国籍も併せ持つが、現在はフィリピンのナンバー1アマチュアとして、同国では敵なし状態に。今後は「小さいときから誘いを受けていた」という今回の会場から約2時間のジョージア大学に来夏、進学予定だ。とはいえ、米ツアー、日本ツアーのQTも来年受験予定。その上で、その後の進むべき道を考えるという。
先月行われたフィリピンツアーと台湾ツアーの共催試合では、招待選手で出場したパク・ソンヒョン(韓国)と優勝争いを演じ、その実力はすでに世界のトップレベルになっているといっても過言ではない。アジアのみならず、世界各国のアマチュア選手からも一目置かれる存在。気になるのはやはり、今後の進路だ。
それでも自身が目指すのは「ゴルフを楽しむことです。その上で今回の試合はオーガスタでプレーしたいので、予選通過をしなければいけないという気持ちを持っています」と、予選2ラウンドをクリアして、オーガスタで行われる決勝ラウンドに進む気持ちは強い。
「プロになるタイミングとかは本当に決めていないんです。できるだけ今のことに集中したいです。ゴルフを楽しむことができて、今回もできれば優勝したいです。でも楽しむことが一番です」と目を輝かせる。日本勢ただひとりの出場となっている安田祐香と、国籍表示こそフィリピンで、フィリピンが拠点となっているサソウだが、もうひとりのユウカとして、楽しく第1回大会を制覇する。(文・高桑均)
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