<ANAインスピレーション 最終日◇7日◇ミッションヒルズCC(米国カリフォルニア州)◇6763ヤード・パー72>
バーディ締めも悔しさのにじむラウンドとなった。トータル2オーバー・37位タイから「調子は良いので最低でもトップ10に」とスタートした畑岡奈紗は4バーディ・4ボギーの出入りの激しいラウンドでスコアを伸ばせず。トータル2オーバーで今季最初のメジャーを終えた。
畑岡奈紗 世界と戦うスイングのヒミツは?【連続写真】
パットが一筋違えば…という展開はこの日もスタートから。3番で3mを決められずボギーが先に来たが、4番で3mのパーパットを決めるとようやく良い流れが。次の5番でバーディを奪うと、7番、9番もバーディとして前半で2つ伸ばす格好の展開に持ち込む。
だが、「勝負だと思った」という後半の最初の10番でボギーを叩くと12番、16番と立て続けにボギーでオーバーパーへ。それでも最終18番パー5で、残り214ヤードから2オンを狙うと、グリーン奥にこぼしたが、しっかりと寄せてバーディフィニッシュ。集まったギャラリーから大歓声を浴びながらのホールアウトとなった。
気持ちの良い終わり方だったが、納得はできない。「調子は良かったので、結果が伴わなくて悔しいです。タフなコンディションなので、1つのボギーで流れが変わるのがメジャー。もう少し(パーを)拾っていけていれば…」と唇をかむ。一方でそれは調子を上げて大舞台を迎えることができた期待の裏返しの言葉でもあった。
もう一つの収穫は、経験を積んだことで攻撃的にいけたこと。「去年と比較してスコアはあまり変わらないですが(18年はトータル2アンダー・48位)、去年はマネジメントがうまくいっていなかった部分がありました。ですが、今年は攻めていけたし、いいショットも打てたと思います」。勝負どころのパッティングが決まれば一気にいける…という手応えのあった4日間ではあった。
「メジャーはまだ4試合残っているので、それに向けて頑張りたい。どの試合でも勝つのが目標でメジャーの前だからと手を抜くことはありませんが、その中でいいイメージをもっていけるようにしたい」と見据えた畑岡。今回、調子を上げてメジャーに入ることができた経験を生かして、次のメジャー「全米女子オープン選手権」(5月30日〜6月2日)に臨みたい。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>